アイデアや情報を図式化して整理するのに便利なマインドマップに加え、一般的なビジネスグラフィックなども作成できる多機能ソフト。豊富なテンプレートとシンボル素材、プリセットされたテーマやスタイルを組み合わせて、カラフルなチャートを簡単に作成できる。「EDRAWマインドマップ(無料版)」は、Microsoft Office風のリボン型インタフェースが採用され、はじめてでも戸惑うことなく使えるマインドマップ作成ソフト。メイン画面の「ファイル」タブ画面でテンプレートを選択して新規文書を作成すると、対応したツールパレットが編集画面上に表示され、必要なものを配置してゆくだけで簡単にマインドマップ/チャートを作成できる。
基本となるマインドマップ作成用シンボルには「Main Idea」「Main Topic」「Sub Topic」といったトピック用や説明用の吹き出し、関係性を表す線などがあり、そのほかにもテンプレートに応じたシンボルが表示される。例えば「職業」というテンプレートを選択した場合は、僧侶、弁護士、秘書などが、また「ビジネス」であれば、倉庫、輸送、データセンターといったシンボル群がパレットに表示される仕組み。もちろん、テンプレートを選択していない場合でも、これらのパレットを個別に呼び出して使うことはできる。
編集画面は「ホーム」「挿入」「デザイン」「表示」「図形のデザイン」「ヘルプ」「書式」の各タブ画面で構成される。
「ホーム」では、新規作成や保存、印刷、カット/コピー/ペーストといった基本機能を利用できるほか、フォントの指定と装飾、トピックの挿入、チャートのレイアウト選択、基本図形やコネクタ(ノードやオブジェクト同士を結ぶ線)の作成、テキストの検索・置換、図形の置換、データのエクスポートなどを行える。
「挿入」では、基本的な図形やイラストに加え、表組み、ベクトルテキストや記号、特殊文字、Microsoft WordやExcelの文書、グラフ、数式などを挿入することが可能。オブジェクトへのハイパーリンク指定、注釈や添付ファイルの挿入なども行える。
「デザイン」では、ページサイズや用紙の向き、余白、グリッドといったページ全体の指定を行えるほか、テーマを選択したり、配色や立体効果、背景色、透かしなどを指定したりできる。
「表示」には、ルーラやグリッドの表示、ページ表示倍率の指定、表示領域の移動など、編集作業を補助するための表示設定がまとめられている。ドキュメント内に複数のページを作成している場合は、これらを利用してスライドショウを実行することができる。
「図形のデザイン」には、シンボル図形の挿入や直線・矩形などの基本図形の描画、フリーハンドやペンツールによる線の描画など、図形編集に関する機能がまとめられている。
「書式」には、配色や輪郭線の太さ、線種、ドロップシャドウの指定といったオブジェクトの書式設定と、重ね順や位置揃え、グループ化など、ドローソフトにおなじみの機能がまとめられている。
さらに「ファイル」タブ画面では、VISIOファイルのインポート、Microsoft OfficeやPDF/JPEG/HTMLなどへのエクスポート、メールに添付しての送信、FTPサーバへの転送などを行える。