タスクバーの右端(タスクバーを画面上か画面下に表示している場合)にある小アイコンや時刻表示領域のことを「タスクトレイ」または「通知領域」と呼ぶ。「大きなタスクトレイ」は、通知領域に表示されるアイコンを大きなサイズで表示し、操作しやすくするユーティリティだ。Windowsでは、デスクトップアイコンやフォルダウィンドウのアイコンは複数サイズで表示できるものの、通知領域のアイコンのサイズは基本的に固定されている。アプリケーションの種類によっては、通知領域のアイコンを操作しなければ、プログラムの動作を変更したり、画面を表示したりできないものもあるが、アイコンのサイズが固定でかつ小さいため、操作しづらいこともある。
マウスを使えば問題ないと思うかもしれないが、Windowsも最近ではタッチ操作になっていたり、ノートパソコンなどのタッチパッドしかなかったりする場合もある。こうした場合、通知領域のアイコンを操作するのは至難の業だ。実は、タスクトレイのアイコンには【Windows】キー+【B】キーというショートカットも用意されているのだが、知らなければどうしようもならないし、実際にやってみるとわかるが、このショートカットキー操作は少し面倒くさい。
要するにタスクトレイのアイコンは、非常に重要であるにもかかわらず、使いづらいことがある。この問題を解消してくれるのが「大きなタスクトレイ」だ。困っている人にとっては、まさに福音ともいってよいほどのソフトだろう。タスクトレイの操作でイライラしたことのある人は、ぜひとも試してみていただきたい。
(天野 司)