IchiGekiです。苦労した点
「Brynhildr」は、極高速リモートデスクトップです。名前負けしないような高速な処理を実現するために、映像圧縮コーデックの演算処理中枢は、アセンブリ言語を用いています。単にアセンブリ言語を用いるだけではなく、コンパイラの最適化では調整が難しいレジスタの利用方法やスタックの利用方法などに気を使っております。
そのために開発に非常に多くの時間を要しておりますが、速度を追求するという目的としましては、まだまだ通過点であると考えております。
ユーザにお勧めする使い方
「Brynhildr」は、ほかのリモートデスクトップと比較しても機能が少なく、シンプルです。インストールも不要で、初期設定も容易であることから、USBメモリで持ち歩くといった「シンクライアント」的な利用方法も可能です。非常に簡単ですので、「試しに使ってみる」というユーザの方などに適しているのではないかと思っております。
また、iOS版「Orthros」からの接続も可能ですので、iPadやiPhoneでWindowsパソコンをリモート操作することも可能です。画面転送だけでなく音声伝送も実装されており、低遅延ですので、スピーカー搭載サブモニタとしての利用方法も考えられると思います。
今後のバージョンアップ予定
「Brynhildr」には、いま現在も多くの課題が残されており、すべてを解決するには、すべてを見直す必要もあると考えております。「リモートデスクトップ」と「映像圧縮コーデック」に関しましては、次世代バージョンを開発中ですので、今後にご期待をいただければと思います。
ただ、一人で開発していることもあり、開発を行う時間を確保することが難しく、全般的にリリースや不具合対応までに時間を要しております。その点につきましては、ご利用いただいております多くのユーザの方々にお詫びさせていただくこととともに、ご理解を頂戴できればと思っております。
ブログにて「Brynhildr」の開発状況などをご報告させていただきますので、今後ともよろしくお願いいたします。
リモートデスクトップを開発するIchiGekiのブログ。
http://blog.x-row.net/
(IchiGeki)