ソフトを開発しようと思った動機、背景
「第8回 ふりーむ!フリーゲームコンテスト」への応募作品として、2012年の暮れに制作を決めました。特に大きなきっかけも前触れもなく、道を歩いていて突然「非常口のあの人を擬人化しよう!」というアイデアが降って湧いたのがはじまりです。もともとイラストがあまり上手ではなく、キャラクタのイラストやイベント絵のないノベルゲームばかり制作しております。そんな中で「ピクトグラムであれば、特にイラストの技術がなくとも立ち絵が作れる」という点も後押しになりました。
開発中に苦労した点
単にピクトグラムを擬人化したというだけでは、ただのネタゲーで終わってしまう。発想だけでなく、シナリオの点でも妥協したくない、という思いがありました。
シナリオの執筆中、主人公が恋に落ちたあと、話が動かず立ち往生し、かなり悩まされました。新たな登場人物を出すことによって解決を見たわけですが、結果的にそれがラストの落ちにもつながり、満足のいくストーリーに仕上がりまして、喜んでおります。
ユーザにお勧めする使い方
こちらのゲームは選択肢なしですので、読み進めるだけでエンディングを迎えます。ただ、現時点で当サークルが公開しているゲームの中では一番エンタメ性の高い作品です。はじめは環境バグの出やすかったエンドロールも、動画から、スクリプトでの自作に差し替えました。つまり“放送向き”です。とてもありがたいことに、すでにたくさんの方々が実況動画や生放送等で使用してくださっております。
おひとりでプレイされるのはもちろんのこと、視聴者の方々と随所でツッコミを入れながらプレイしていただくのもお勧めです。
ノベルゲーム制作者の方々へ
ストーリーのみを見ると、わりと王道路線だと思います。「王道であっても、奇抜な発想と掛け合わせるとおもしろいものが生まれる」という点にご注目いただきたいです。
また、ツールは「NScripter」を使用しておりますが、外部プラグインをお借りして、動的に雨を降らせるという、少々変わったこともいたしております。ご興味がおありの方は、お手数ですがサイトまで足を運んでいただければ幸いです。
(Tears Lab.)