ソフトを開発しようと思った動機、背景
数年前、Mac用メンテナンスソフトの「CleanMyMac」がOS Xで大成功を収めました。今日までに100万以上のダウンロードがあり、何千人、何万人ものユーザに貢献してきました。そこで「Windows版も作ってみては」というアイデアが生まれました。提案を受けたOleksandr Kosovan社長も賛成し、Mykola Lando氏をリーダーにWindowsチームが組まれました。Mac版との決定的な違いはユーザエクスペリエンスです。Windowsのソフトウェアは機能的に優れている一方、インタフェースが複雑になっています。2010年10月に最初のコードラインが作成されましたが、初期の段階から複雑になりすぎないように注意を払ってきました。
開発中に苦労した点
OS Xですでに成功している製品のWindows版を作るということは大きなチャレンジでした。Macでは当たり前のことが、Windowsユーザにとってはいらないものであるケースがよく見られました。また、ソフトウェアのユーティリティやアーキテクチャも異なっています。そのため、ソフトウェアのデザイン全体を白紙の状態から見直し、本当に基本的なデザインだけを残しました。
多くのWindowsアプリケーションはデフォルトのシステムスタイルやパターンを使用しています。OS Xと同様にグラフィックを強調したアプリケーションを考えていて、当初はWindowsユーザには受け入れられないのではないかと心配していました。結局、シンプルなデザインはむしろ好評で、多くのユーザから賞賛の声をいただきました。
ユーザーにお勧めする使い方
「CleanMyPC」はパソコンのコンシェルジュです。メインのクリーンアップ機能は1ヵ月に1回使用することをお勧めします。また、不要なファイルがたまってくると通知する機能もありますので、「通知が来たら、クリーンアップする」というようにしてもよいでしょう。
また、日常的な問題を解決する便利な機能があります。レジストリの問題を解決する「レジストリメンテナンス」、関連するファイルをまとめて削除する「完全アンインストール」など、便利な機能がありますので、ぜひご利用ください。
今後のバージョンアップ予定
現在「CleanMyPC 2.0」を構想中です。実際の開発は今年の秋ごろになるでしょう。このバージョンではユーザのみなさまの声にもっと応えられるような機能を追加してゆきたいと考えています。例えば、
- クリーニングアルゴリズムの改良:不要ファイルの検出力強化、高速化、安全化
- ユーザエクスペリエンスの向上:さらに簡易化し、軽快でモダンなデザインを追求
- 新機能:特に古いファイルや容量の大きいファイルの検出、システムのスタートアップ時間の短縮
などです。
(MacPaw Inc.)