タスクのツリー表示機能や、経過時間をリアルタイムで記録できるトラッキング機能など、充実した機能を備えたタスク管理ソフト。「Task Coach」は、処理しなければならない案件や定期的な作業などの「タスク」を、リスト形式で管理できるソフト。期限が近いタスクや期限切れのタスクが自動で色分け表示されるほか、作業時間をリアルタイムで計測できる「エフォート」、タスクへのメモやファイル添付など、多彩な機能を備える。OutlookやThunderbirdなどのメールソフトとの連携により、ドラッグ&ドロップでタスクを追加することも可能。
タスクはリスト形式で表示され、タイトルや完了予定日、開始日などで並べ替えられる。ひとつのタスクの下に複数のサブタスクを設定することも可能。リストをツリー形式に切り替えると、タスクがフォルダツリー風に表示されるようになる。
サブタスクは折り畳んだり、展開したりすることが可能。作成済みのタスクを、ほかのタスクの下位にドラッグして移動したり、「すべてのサブタスクが完了すると、自動的に親のタスクも完了」するように設定したりもできる。
あるタスクの処理に必要なほかのタスクを「前提条件」として指定することも可能。前提条件は、タスクのプロパティ設定画面のリストから選択できるほか、前提条件となるタスクを選択しておき、新規タスクを作成する方法でも指定できる。
タスクにカテゴリを割り当て、特定のカテゴリのみを抽出表示したり、終了したタスクや期限が近いタスクなどを絞り込み表示したりもできる。フィルタ設定は印刷時にも有効で、タスクリスト上の表示をそのまま印刷することが可能だ。
タスクのプロパティでは、前提条件やカテゴリ以外にも、タスクの説明や開始・終了予定日、実際の開始・終了日、アラームや繰り返しの指定、進捗条件、ノート(簡単なメモ)などを指定することが可能。ファイルを添付したり、表示色やフォントをカスタマイズしたりすることもできる。
こうしたタスク属性のひとつに「エフォート」がある。ツールボタンのクリックで作業時間を計測できるもので、タスクのプロパティ設定画面からも任意に設定できる。開始から停止までを繰り返すとログとして記録され、エフォートごとの詳細表示や一日分をまとめての表示などを切り替えられる。
(メイン画面のタスクリストとは別に)タスク一覧や統計情報、タスクを時系列のチャートとして並べた「タイムライン」やカレンダーなどを、独立したビューとして表示させることも可能。これらのビューウィンドウからも、新規タスクの作成や終了したタスクへのマークなどの操作を行える。
タスクのインポート/エクスポートにも対応する。インポートではCSVやTodo.txt、エクスポートではCSV、HTML、iCalendar、Todo.txt形式を利用できる
そのほか、
- タスク優先順位の変更
- 開始日や終了日などのデフォルト設定のカスタマイズ
- リマインダの通知(スヌーズ)時刻の選択
- 表示色のカスタマイズ
- 週の開始曜日や終業時間指定
などの設定項目もある。海外製のソフトだが、主要なコマンドや設定項目は、ほぼ日本語化されている。