ローカルのフォルダとFTP/SFTP/FTPSサーバ上のフォルダの内容を同期できるソフト。指定フォルダを監視し、更新されたファイルがあれば、自動で同期を行う。「FTPbox」は、タスクトレイに常駐し、ローカルフォルダとリモートフォルダとの内容が同じになるように同期するファイル転送ソフト。あらかじめ指定しておいたフォルダ同士で転送を行うため、メニューやツールバーなどによる操作は不要。同期を実行するたびに接続先を選んだり、フォルダを選択したりする手間が省ける。複数の接続設定(プロファイル)を登録することも可能で、切り替えて使える。
同期の実行タイミングは、ローカル側とリモート側では異なる。ローカルフォルダ内のファイルが更新された場合は、その場でただちに転送が行われる。リモート側のファイルは、オプション設定で「手動」または「自動」のどちらかを選択しておく。自動設定では、実行間隔を秒単位で指定することが可能。手動で同期する場合は、タスクトレイメニューで「同期を開始」を実行すればよい。
同期が行われると、タスクトレイ上にバルーンがポップアップし、更新されたファイルを通知してくれる。さらに、トレイアイコンをポイントすると、同期の完了などの実行状態がポップアップメッセージで表示される。
タスクトレイメニューで「最近のファイル」を選択すると、直近で更新されたファイルが5件分、リスト表示される。オプション設定では、リストをクリックした場合の動作を、
- デフォルトブラウザでリンクを開く
- クリップボードにリンクをコピーする
- ローカルファイルを開く
から選択できるようになっている。オプション設定では、同期から除外したいファイルを指定したり、拡張子を登録したりすることも可能。テンポラリファイルやドットファイルは、チェックボックスにマークするだけで同期対象から除外できる。
そのほか、ダウンロード/アップロード時のそれぞれの上限速度を指定することも可能。「(Windows)システムの起動で自動開始」といった設定項目も用意されている。
エクスプローラのコンテキスト(右クリック)メニューには「FTPbox」という項目が登録され、サブメニューからは、
- Copy HTTP link(リンクをコピーする)
- Open file in browser(デフォルトブラウザでリンクを開く)
- Synchronize this file(このファイルを同期する)
の各機能を利用できる。