カスタマイズ自由度の高いファイル管理ソフト。プラグインによる機能拡張に対応する。「MPFileManager」は、シンプルなデザインのタブ切り替え型ファイルマネージャ。複数のフォルダを同時に開いて、切り替えながらファイルの管理・閲覧を行える、インタフェースにはMicrosoft Office、Windows 8のエクスプローラなどと同じリボンUIや、WPF(Windows Presentation Foundation)を採用。リッチな操作感を実現している。プラグインは、ランチャや画像ビューア、テキストエディタなどを標準搭載。ユーザが独自に開発・実装することもできる。
メイン画面は、左側にフォルダビュー、右側にリストビュー、下部にはプレビューエリアが配置された、ファイル管理ソフトとしてはオーソドックスな構成。Windows 7のエクスプローラでは削除された「一つ上の階層へ移動」ボタンもある。リストビューの表示形式はエクスプローラ同様、アイコン、詳細などに切り替えられる。
リストビューは──エクスプローラとは異なり──ドラッグ&ドロップには対応していない。ほかのウィンドウやフォルダにコピー/移動を行う場合には、ドラッグではなく、コンテキスト(右クリック)メニューを利用する(面倒に感じられるかもしれないが、タブ切り替え式の画面では、ドラッグ中に別のフォルダを選択するのが難しく、むしろこうした操作方法が理にかなっている)。
「MPFileManager」では、画面の基本的な描画にWPFが使用され、ユーザの操作によっては、さまざまな効果をともなう高品位な描画が行われる。例えば、リボン内の各アイコンをポイントすると、背景に光が当たったようになったり、画像ビューアでは、フォルダ内の画像一覧を、円筒形のドラムを回転させるようなイメージで閲覧したりできる。
拡張性が高い点も大きな特徴。ファイル名やファイル自身の変換などは、PythonやRubyなどのスクリプト言語を使った操作を容易に組み込める。さらに──より高度な機能がほしければ──WPFベースで開発されたプラグインを組み込むことも可能。プログラミングの知識があれば、さまざまな独自機能を追加できる。
ウィンドウ内各部の基本的配色は、ホワイト、ブラックなど、6種類のテーマから選択できる。ホワイトでは、エクスプローラとかなりイメージの近い画面になる。