「Image Viewer」と名付けられてはいるが、画像ファイルの管理から加工までこなせてしまう多機能ぶり。レイヤやマスクを駆使した高度な画像編集をしたいとか、写真入りのポストカード作成といったファミリー向けの機能がほしいというのでもない限り、ほぼこれ一本で間に合いそうだ。なかでも便利だと思ったのが、フルスクリーンモードでの操作性と、一括変換やリネームなどのファイル管理機能。フルスクリーンモードの操作は、単に前後の画像へ移動できるといったものではなく、ポップアップ式のサムネイルビューから画像を選んだり、ファイル操作や加工ツールを呼び出したりできるものだ。
ファイル管理機能では、「Download Photos」でのコピー(取り込み)時にリネームや日付によるフォルダ振り分けが可能なほか、指定ファイルの一括リネームやフォーマット変換にも対応。特にフォーマット変換時には上級オプションを指定することで、リサイズ(アルゴリズム指定も可能)、解像度の変更、クロップ(切抜き)、減色、画像補正、ウォーターマーク用画像との合成、フレーム(枠)の合成といった処理まで行える。加えて、同時にリネームを行うためのオプションまで用意されている。
いまのところ日本語化されていないのは残念だが、ビューア関連の機能は(英語であっても)特に問題はないし、編集機能でも、ほかにグラフィックソフトの使用経験があれば、使いこなしはそう難しくないはず。もちろん、これで日本語化されれば、より多くのユーザにお勧めできる。もともと多言語対応のソフトで、ローカライズもそう難しいことはないと思われる。早期にローカライズが行われるよう期待したい。
(福住 護)