パソコンの安定性を高め、動作を高速化するための快適化ソフト。診断機能で問題個所をチェックし、修復や最適化を行える。スケジュール設定による自動処理も可能。「Wise Care 365」は、不要なファイルやレジストリエラーの削除、システム設定の最適化、ファイルの完全消去など、多彩な機能を備えた統合型システムメンテナンスソフト。数多くの機能を搭載しながら、すっきりとまとめられたわかりやすい画面で、はじめてでも戸惑うことなく使える。「高度な履歴消去」や「右クリックメニュー管理」などの一部機能を除いては、無料で使用できる。
メイン画面は「PC診断」「システムクリーナー」「システムチューニング」「プライバシー保護」「ユーティリティ」の各タブ画面で構成され、各画面内で実際に使用する機能を選択する方式。起動後にまず表示されるのは、パソコン全体のチェックを行える「PC診断」画面。「今すぐチェック」を実行すると、診断結果が、
- プライバシーリスク(Webページや画像、動画などの閲覧履歴)
- コンピューター内の不要なファイル(一時ファイルや無効なショートカット、Webブラウザのキャッシュなど)
- 無効なレジストリ(無効なパスや拡張子、共有DLL、アンインストール情報、アプリケーション設定など)
- コンピューターの性能を向上させる(パソコンの起動やシャットダウンの高速化、ファイルシステムなどの最適化)
- コンピューターの履歴(スタートメニューや最近使用した文書、エクスプローラの履歴などを消去)
- セキュリティ関連項目(レジストリエディタや自動アップデート、ファイアウォールなどの設定)
- 手動で行う最適化項目(システムドライブのデフラグ)
のカテゴリー別に表示され、全体をまとめて修復したり、個別に修復したりすることが可能。「システムクリーナー」「システムチューニング」「プライバシー保護」では、これらを個別に処理できるようになっている。「システムクリーナー」には、四つのサブカテゴリーが用意され、レジストリや閲覧履歴などを消去できるほか、Thumbs.dbやWindowsアップデートのためにダウンロードされたファイル、不要なIMEなどを簡単に削除できる。
「システムチューニング」では、起動やシャットダウンの高速化、ディスクおよびレジストリのデフラグ、ネットワークの高速化、スタートアップ項目の管理、コンテキスト(右クリック)メニューの管理などを行える。
「プライバシー保護」では、Webページや動画の閲覧・再生履歴を削除したり、ごみ箱内のデータや任意のファイル/フォルダを抹消したりすることが可能。文字数や使用する文字のタイプを指定して、安全度の高いパスワードを作成できる「パスワード生成」機能もある。
設定画面では、診断の対象となる項目をカスタマイズしたり、レジストリのスキャン方法(レベル)を指定したり、自動実行のスケジュールを指定したりすることが可能。実行内容は、スキャンのみを行うか、クリーンアップまで行うかを選べる。実行スケジュールは、曜日や日付指定のほか、アイドル時やログオン時なども選択・指定できる。
そのほか、メモリの最適化、復元ポイントの作成やレジストリのバックアップ、スキンの切り替えによる外観の変更なども行える。
起動後はタスクトレイに常駐し、ポップアップメニューからも診断や各機能の実行、設定画面の呼び出しなどを行える。