iOSデバイスの管理ソフトとしては、とてもシンプルだ。起動すると、iTunes 10以前の初期画面に似た、ライブラリのコンテンツ別リスト画面が現れる。音楽や動画の再生機能などは持たないが、わかりやすいインタフェースで、はじめてでも直感的に使える。メーカーによれば、iTunesに比べてコンテンツ表示の高速化が図られており、大量のデータでもすばやく表示できるという。複数台のデバイス接続にも対応し、各デバイスのライブラリをタブで切り替えながら管理できるのが便利。逆に1台のデバイスを、複数のパソコン上にある別のiTunesライブラリと同期させることも可能だ。もちろん、この場合も、同期による上書きを心配せずに安心して利用できる。そのほか、iTunesやデバイス上のコンテンツをファイルとして書き出せるのも便利な機能だ。iTunesで管理している音楽・動画をほかのアプリで再生したり、別のパソコンで利用したりといったことを行える。
動作にはiTunes 9以降、iTunesモバイルデバイスドライバがインストールされていることが必要なので、注意されたい。
(坂下 凡平)