パソコンの“重い”“遅い”といった問題をワンクリックで解決できる、簡単操作の“パフォーマンス最適化ソフト”。「快速 Cacheman」は、Windowsの設定を最適化し、パフォーマンスを改善するためのソフト。9種類のプロファイル(最適化モデル)から用途に合ったものを選ぶだけで、簡単に最適化を行える。CPUやメモリのモニタ、実行プロセスの管理といった機能も備える。独・Outertech社製「Cacheman」の日本語版。
用意されたプロファイルは、「ベーシック最適化」のほか、
- ベストバランス
- パフォーマンス最大
- 安定性最大
- ノートPC|ネットブック
- ゲーム用コンピューター
- スーパーユーザー
- ネットワークサーバー
- Windows 7タブレット
- Windows 8タブレット
の9種類。ダイアログに表示される説明を確認の上、用途に合ったプロファイルを選択して、「最適化」ボタンをクリックするだけでよい。設定が最適化され、システムの再起動後に有効になる。起動中は、タスクトレイに最大5個のアイコンが表示され、CPU使用率やアイドル時間などをリアルタイムで監視することが可能。アイコンの表示内容や更新時間をカスタマイズすることもできる。さらにメイン画面の「インフォメーション」タブ画面でも、CPU使用率をはじめ、メモリやページングファイルの使用量を確認することが可能。実行中の個別プロセスも詳細な情報が表示される。
選択したプロセスのプロパティ画面を開いたり、強制終了や再起動、実行優先順位の設定を行ったりすることも可能。実行優先順位は、その場限りの一時的な指定だけでなく、設定を保存しておくことで、再起動後にも同じ優先度が割り当てられるようになっている。
プロセスの重要度設定をもとに、重要度の低いものから高いものにリソースを移したり、バックグラウンドで実行中のプロセスに負荷が大きいものがあれば、一時的に優先度を下げ、ほかへリソースを回したりなど、状況に応じてダイナミックに設定を変更してくれる。さらに、メモリリークが発生しているプロセスがある場合は、メモリの最大使用量を制限して、ほかのプロセスへの影響(パフォーマンス低下)を抑えることもできる。
そのほか、キャッシュ使用量やファイル数などを設定したり、パフォーマンスに関する詳細なオプションを指定したりすることも可能。ディスクの最適化(デフラグ)のスケジュール設定やタスクスケジューラ、ディスクの管理のようなWindows自体が備えている機能を呼び出すこともでき、“快適化とパフォーマンス改善に関する総合管理センター”的な役割を担ってくれる。
最適化を行う場合は、事前に復元ポイントが作成され、万が一トラブルが発生したとしても、簡単に元の状態に戻すことが可能。「快速 Cacheman」をはじめて起動した際にも復元ポイントが自動作成され、「快速 Cacheman」をアンインストールした場合には元の状態に戻る。