豊富な組版機能を搭載した高機能ページレイアウト(DTP)ソフト。IDPF(International Digital Publishing Forum:国際電子出版フォーラム)が世界標準規格として策定した電子書籍フォーマット「EPUB 3.0」に対応する。「EDICOLOR」は、多彩な機能で“美しく高度な日本語組版を実現”する、純国産のページレイアウトソフト。縦組み(縦書き)、禁則処理、フリガナ、外字といった、日本語ならではのレイアウト機能を数多く搭載し、見栄えのする日本語文書の作成に圧倒的な力を発揮する。新バージョン「10」では「EPUB 3.0」データの入出力に対応し、電子書籍の作成にも利用できるようになったほか、差し込みレイアウト機能などが追加された。インタフェースも改善され、従来以上に使いやすくなった。
データの入力は、キーボードから文字入力を行えるのはもちろん、外部テキストの取り込み、画像の取り込み、PDFの取り込みなど、さまざまな方法で行える。テキストの取り込みでは、ブロック区切りを指定したり、表組み行・列区切りを指定したりすることが可能。タグ付きテキストの自動処理にも対応する。画像はTIFF/JPEG/BMPなどに加え、EPSファイルの取り込みにも対応。外部ファイルの取り込みは、クリップボード経由やドラッグ&ドロップなどで簡単に行える。
EPUBは3.0で日本語の縦書きや禁則処理などに対応し、普及が進むが、「EDICOLOR 10」では、EPUBデータの出力だけでなく、入力・編集も可能。EPUBフォーマットは、PDFなどと異なり、表示側で文字の表示サイズを変更できたり、表示画面のサイズに応じて行の折り返し位置が変わったり(リフロー)する。これによりスマートフォンやタブレットなどでも読みやすい表示を実現する。
日本語に特化した組版機能を数多く搭載することも特徴のひとつ。
- 文字数×行数での文字枠サイズの指定
- 漢字、かな、英数字など、文字種類ごとのフォントサイズの指定
- フリガナ(ルビ振り)、外字
- 文字送り、ぶら下がりなどの禁則処理
などに対応する。レイアウト機能では、表組み、罫線、原稿用紙表示などの機能を搭載。新バージョン「10」では、表計算機能が追加され、外部表計算アプリケーションを併用する必要がなくなった。差し込みレイアウトなど、外部データとの連携機能も強化された。
そのほか、
- PostScriptプリンタへの出力
- EPS/PDFファイルへの出力
- クリップボード経由での外部アプリケーションへの貼り付け
なども可能。単に「紙への印刷」にこだわらない、さまざまなメディアに高品位な出力を行える。