写真の整理方法にはいろいろあるが、「Phistory」ではカテゴリー別の分類やタグではなく、シンプルに時系列で管理する。最初にルートとなるフォルダを指定しておけば、下位にある画像は自動的にサムネイル表示される。同期(サムネイルを作成して画面上に配置する作業)に多少時間はかかるもの、画像の追加や分類の手間は不要だ。横スクロールで時間を移動し、縦方向のドラッグ(またはホイールの回転)でタイムスケールを伸長・圧縮するというインタフェースはわかりやすいし、「一気に数年分を移動して、次の写真を探す」といった使い方にはぴったりだ。年単位から月単位→日単位とスケールが変わるにつれ、さまざまな写真が現れてくるので、撮りっぱなしで忘れていた写真を思いがけず再発見する楽しみもある。
スターの付いた写真は、タイムスケールを圧縮した状態でも表示される。特に重要な写真にマーキングしておくと、あとあと写真を探すときに便利だろう。
シビアに画質をチェックするような使い方ではなく、「アルバムをめくりながら、思い出に浸りたい」ようなときにぴったりだ。
(福住 護)