久しぶりのメジャーバージョンアップで、「Sleipnir」が大きく変わった。ここ数年でWebブラウジング、あるいはインターネットを取り巻く環境が大きく変化したが、それを踏まえた上で「新しい『Sleipnir』を作ろう」という意欲が感じられるものになっている。「Sleipnir」の場合、従来バージョンで高い完成度を持っており、特に個々のWebページを閲覧することに関しては、十分過ぎるほどの機能を備えていた。バージョン「3」では、
- より多くのWebページを、さらに効率的に、関連させながら見る
ことが、テーマのひとつになっているようだ。その答えがタブグループ機能の強化であったり、「TouchPaging」であったりということだろう。「TouchPaging」でスマートフォンの操作性をパソコンで実現するのはおもしろいかもしれないが、どれほど意味があるのだろうという疑問もあった。が、実際に使ってみると、考えていたよりも快適だった。「TouchPaging」では、マウスジェスチャのカスタマイズができないなど、ある程度の制限はあるのだが、試してみて絶対に損はない。万が一、感覚が合わなくとも、「Sleipnir 2」互換のマウスジェスチャ(こちらはカスタマイズも可能)と切り替えることもできるので、心配はない。
(土屋 佳彦)