新機能「TouchPaging」などにより、さらなるスムーズな操作感を実現した“定番”Webブラウザ「Sleipnir」の新バージョン。「Sleipnir」は、多彩な機能や高いカスタマイズ性で人気のWebブラウザ。実に6年ぶりのメジャーバージョンアップとなった「3」では、ユーザインタフェースが一新され、より“リッチな”Webブラウザに生まれ変わった。タブグループ、マウスジェスチャ、ブックマーク管理など、さまざまな機能が強化された。
「3」へのバージョンアップで、一見して“変わった”とわかるのが画面のデザイン。(ツールボタンが並ぶ)ツールバーがなくなり、初期状態ではメニューバーも非表示になる。「戻る」「進む」ボタンとアドレスバー、検索バーを基本とした、シンプルな構成になった。同時にタイトルバー左端には「Sleipnir」ボタンが配置され、ブックマーク関連の操作や表示に関する設定は「Sleipnir」ボタンから行えるようになった。もちろん「戻る」「進む」ボタンも含め、ボタンやバーの配置はユーザがカスタマイズできる。
もうひとつ大きく変わったのがブックマーク管理機能。従来のフォルダ管理に加え、ラベルによる管理が可能になった。ラベルによる管理では、ひとつのWebページに対して、複数のラベルを設定できる。さらにラベルで色分けしたり、同一ラベルに分類されるページをタブグループとして開いたりなど、ブックマーク管理はより柔軟で使いやすくなった。ラベルは階層化することも可能。同梱されるファイル管理ソフト「FenrirFS」と連携して、ラベル管理を行うこともできる。
タブグループ機能も強化された。タブバーを二段表示にし、上段をタブグループ、下段をタブとすることで、タブグループの切り替えやグループ間移動などの操作性が大きく向上した。検索バーからWeb検索を実行した際に、検索結果をタブグループにすることもできる。
いまやWebブラウザになくてはならない機能となったマウスジェスチャも、「Sleipnir 3 for Windows」では「TouchPaging」として進化した。スマートフォンのフリック操作をパソコン上で実現したもので、上下のスクロールだけでなく、左右の移動で画面が横にスクロールし、隣のタブに切り替わる。「TouchPaging」では、ジェスチャのカスタマイズはできないが、カスタマイズ可能な、従来の「Sleipnir 2互換ジェスチャ」を使うこともできる。
そのほかにも、
- 「Sleipnir 3 for Mac」や「Sleipnir Mobile」とブックマークを同期する「Fenrir Pass」
- タブをFaviconのみの表示にする「Tablet」
- レンダリングエンジンの切り替え
など、数多くの便利な機能を備える。