操作系をシンプルにまとめ、パソコンに不慣れな人でも簡単に使えるようにしたところが特徴。データファイルの読み込み・保存といった操作も不要で、出題レベルを選ぶだけで学習を開始することが可能だ。解答はタイプ入力が必須ではなく、文字パネルから入力することも可能。さらに、キーボードでタイプした文字は自動的に大文字で入力される点からも、キーボード操作の修得が前提ではなく、純粋に英単語の学習を狙っていることがわかる。
ちょっと重箱の隅つつき的なことをいえば、文字入力パネルにBackSpaceやDelete用のボタンがないので、文字を訂正したい場合に不便といえばやや不便。とはいえ、上書きで入力し直してしまえばよく、実用上問題とするほどではない。
もうひとつ気になるのは、売り物のオンライン辞書サービスとの連携だ。グリッドを右クリックするとブラウザが起動し、当該単語のページにアクセスするが、何も入力していないうちからこの機能が有効なのはもったいない。ヒントを表示したあとや、一度答え合わせを行ったあとでなければ利用できないようなオプション設定を追加してみるのもよいのではないかと感じた。
(福住 護)