ホームページやblogなど、サーバ上に置かれたコンテンツをWebブラウザの求めに応じて送信する──これがWebサーバ(あるいはHTTPサーバ)の役割だ。いまみなさんが見ているこのページも、ベクター社のサーバ上で動作するWebサーバによって送られたデータを、Webブラウザが受信することで表示されている。「04WebServer」は、このWebサーバを自分のパソコン上で動作させるソフト。別な表現をするなら「自宅のパソコン上で動作させることができるWebサーバ」だ。
「自前のWebサーバ」は、「04WebServer」しか存在しないというわけではない。例えばWindows 7にも、マイクロソフト純正のWebサーバ「IIS(Internet Information Services)」が付属し、これを使えばWindows 7をWebサーバとして利用できる。
では、「04WebServer」のメリットとは何か? 第一に「04WebServer」は「フル機能」であること。IISは、一般的なユーザが使うクライアント版Windowsでは機能制限が加えられ、Windows Server版で使えるIISと比較すると、機能的に見劣りする。
第二に、セットアップが容易であること。またもやIISを引き合いに出して申し訳ないが、IISの設定はGUIこそ使われているが、プロ向けのWindows Serverで使われるものと同じ設定方法であるため、初心者にはかなり難しい。機能制限があっても、だ。
一方、「04WebServer」の設定は、拍子抜けしてしまうくらいに簡単。にもかかわらず、上級者でも不満を感じないほど多機能だ。簡単に使えて高機能、個人向けとしてはまさに文句なしのサーバソフトだ。自宅内、職場内、あるいはインターネットでの公開用と、さまざまな用途に応えてくれる。
(天野 司)