豊富な機能を持ちながら、簡単に設定・管理できる“個人利用向け”のHTTPサーバソフト。「04WebServer」は、Webブラウザからの要求に応えてWebコンテンツを送り出すHTTPサーバ(Webサーバ)ソフト。設定はGUI画面で行うことができ、はじめてでも戸惑うことなく使いはじめられる。CGI/SSIを使用できるほか、HTTPS(SSL/TLS)によるセキュアな接続や、Basic認証およびDigest認証によるユーザ認証にも対応する。サーバソフトだが、サーバOSを用意する必要はない。一般的な個人利用向けWindows(Windows 7/Vista/XP)で動作する。
単体のアプリケーションとして起動することも、システムサービスとして動作させることも可能。システムサービスとして実行すれば、ユーザがログオンしていなくても、OSが起動していれば、Webサーバとして機能する(システムサービスへの登録が推奨されている)。
Windows XP SP2以降に搭載されている「Windowsファイアウォール」では、設定を行わないと、ネットワーク経由で外部からアクセスできないが、「04WebServer」では、セットアップ時にファイアウォールの設定を自動的に変更してくれる。初心者には難しいファイアウォールの設定を行わなくてもよい。
Webサーバの設定は、グラフィカルな画面で行える。非常に多機能なサーバソフトだが、設定画面は項目ごとによく整理され、わかりやすい(Webサーバに関して多少の知識があれば、特に説明を読まなくても、すぐに設定作業を行えるだろう)。
サーバ機能は豊富だ。基本機能としてのHTTPサーバ機能では、スタティックなHTMLコンテンツを配信できるのはもちろん、CGI/SSIなどの動的コンテンツにも対応。CGIスクリプトはPerl、PHP、Windows実行形式などに対応する(ただしPerlやPHPの言語処理系は別途、インストールする必要がある)。サーバ上で公開するファイルタイプを決める「MIMEタイプ」は、ユーザが自由にカスタマイズできる。
Webサーバ上のフォルダを公開し、当該フォルダ内のファイル/フォルダの操作を可能にする「WebDAV」にも対応する。インターネット上のフォルダを、ネットワーク共有によりクライアント側のマシンからマウントできる。
さらに、1台のサーバで複数ドメインの運用が可能な「バーチャルホスト」機能も搭載する。目的によって異なる複数のサイトを、1台のパソコン上で公開できる。
セキュリティ機能では、SSL/TLSによる接続に対応。認証機関によって発行された証明書をインストールすることもでき、インターネット上で正式に認証されたhttpsサイトを公開できる。接続を許可/拒否するサイトをIPアドレス単位で指定できるアドレスフィルタリング機能もある。
SSI/CGIの使用やWebDAV、ディレクトリ内のファイル一覧表示、Basic認証/Digest認証による認証付きコンテンツの公開なども、公開対象となるフォルダごとに個別に設定できる。セキュリティを低下させることなく、柔軟なサイト構築を実現することが可能だ。