フォルダは、コピーや移動といった操作を行うと、タイムスタンプがコピー/移動の日時になる。その結果として、含まれるファイルの更新日時とフォルダの作成/更新日時がまったく異なったものになり、フォルダのタイムスタンプからはファイルの更新日時がわからないことになってしまう。これを可能な限り、しかも手間をかけずに解消しようというのが「フォルダ タイムスタンプ更新」だ。最も一般的なのは、デジカメから写真をパソコンに取り込んだときだろう。フォルダごとコピーしたにせよ、フォルダを新規作成して、ファイルだけをコピーしたにせよ、フォルダのタイムスタンプは写真のものとは一致しない。ファイルを管理するには、これができるだけ近い方が便利なのは間違いないのだが、「フォルダ タイムスタンプ更新」を使えば、簡単に変更できてしまう。デジカメ写真の場合、画像ビューアで閲覧すると、サムネイルファイルが作られてしまう(そしてこれが「最新のファイル」になってしまう)が、これを無視するオプションもあるので、心配はいらない。
インタフェースも工夫されており、とても使いやすい。また、機能やオプションのほとんどをコマンドラインオプションで指定することが可能で、バッチファイルや「タスク」のスケジュールからも操作できる。使い勝手のよいソフトだ。
(土屋 佳彦)