重力アンカーで主人公を操作する感覚が独特な、おもしろいアクションゲーム。ただマウスを押しっぱなしにしても主人公がアンカーの周囲をグルグル回ったり、行ったり来たりする上、マウスを押し続ける時間を調整することで、さまざまな手応えを楽しめる。あたかもヨーヨー風船を振り回しているような感覚で、とても気持ちがよい。その代わり操作はかなり難しく、難易度は高め。重力アンカーを自在に使いこなすことができなければ、全ステージをクリアするのは難しいだろう。
各ステージの構成はよく考えられている。なかでもユニークなのが、画面の外に出てしまい、見えない状態の主人公を操作しなくてはいけないステージの存在。まったく見えないだけに思い通りにコントロールすることができず、筆者は、勢い余って何度も地球まで落下させてしまった。ただ障害物を避けるだけではない。ステージによっては敵の攻撃を避けなくてはいけないこともある。
また、なんといっても楽しいのが、ステージとステージの合間やマックが死亡してしまったときに挿入されるアンソニー元大佐からの通信。個人的にはこれが非常に楽しみで、もっともっとバリエーションを増やしてもらいたいと思うほどだ。
(秋山 俊)