「既定の電子メールプログラム」は、Windowsでメールを送る際に通常、起動するメールプログラムのこと。例えば、Internet ExplorerでWebページ上の「mailto」リンクをクリックした際に、「Windowsメール」「Outlook Express」などのメールプログラムが自動的に起動するが、ここで起動するのが「既定の電子メールプログラム」だ。一部のアプリケーションには「編集結果をメールで送信する」機能を持っているものがある。例えば「Windowsムービーメーカー」には、動画編集結果をメールで送信する機能があるが、ここでメール送信に使われるのも「既定の電子メールプログラム」だ。
「既定の電子メールプログラム」の変更はInternet Explorerなどで行える。ただし、どのようなメールプログラムにでも変更できるわけではない。Windowsで使われるメール送信API「MAPI」に対応している必要がある。このため、WebブラウザをベースとしたWebメールサービスなどは「既定の電子メールプログラム」に設定できないのだが、「デフォルト Web メーラー」を使えば、Webブラウザベースのメールサービスでも「既定」にすることが可能だ。
Webメールサービスの機能が向上し、インストールして使うメールクライアントと比較しても遜色がなくなってきた昨今、「すべてのメールは、Webメールサービスを利用する」という人も増えてきたのではないか。しかし、そういう使い方をしてしまうと、アプリケーションによっては、せっかくの便利な機能が使えないことにもなりかねない。この問題を解決する賢いツールとして「デフォルト Web メーラー」は非常に強力だ。
(天野 司)