転送元/転送先のフォルダを指定するだけで使うことができる、手軽なバックアップソフト。オプションで対象ファイルや除外ファイル、実行スケジュールなどを指定することも可能。「AZBT」は、指定フォルダ内のファイルを簡単にコピーできるバックアップソフト。(1)バックアップ元(転送元)とバックアップ先(転送先)のフォルダを「タスク」として登録し、(2)任意のタスクを選んで実行する、というシンプルな操作が特徴。一度限りのコピーであれば、タスクを登録せずに実行することも可能だ。
インストール後、はじめて使用する場合は、デスクトップに作成された「AZBTを始めよう」アイコンをダブルクリックする。ウィザードが起動し、タスクを登録できるようになる。「AZBTを始めよう」を起動すると、レジストリに起動項目として登録され、Windowsへのログオンと同時にタスクトレイに常駐する仕組み。以降はトレイアイコンから「コンソール」と呼ばれる画面を開いて、設定したり、バックアップを実行したりしてゆく。
バックアップの設定=「タスク」には最低限、転送元/転送先フォルダを指定すればよいが、オプションを利用して、詳細な設定を行うことも可能だ。
- 転送条件
- 転送元と転送先に同名ファイルが存在する場合の動作を「時刻が新しい場合」「ファイルサイズが異なる場合」「常に上書き」から選択できる
- サブフォルダを含める
- 転送元フォルダの下位にあるフォルダもコピーの対象とする
- ネットワークにログオンする
- 転送元または転送先がネットワーク上の共有フォルダの場合、自動でログオンするためのユーザ名とパスワードを登録する。タスクの終了後に自動でログオフするオプションもある
- 対象ファイル/除外ファイルを指定する
- バックアップ対象のファイルや、逆に除外するファイルを登録できる。ワイルドカードを使い、特定の文字列を含むファイル名や特定の拡張子を持つファイルだけを指定することも可能
- 世代管理を行う
- 転送先にフォルダを作成し、バックアップの実行日時別に管理を行う。保存する世代数は最大999までで指定できる(初期値は3)
- アーカイブする
- 転送先のファイルをZIP形式のアーカイブファイルとして保存する
- 定期的に実行する
- ユーザがあらかじめ指定したスケジュールにもとづいて自動実行する。スケジュールは「毎月何日何時」「毎週何曜日何時」「毎日何時」の3パターンで指定することが可能。さらに「おまかせ実行」では、過去のパソコンの使用状況やタスクの実行状況から自動的にスケジュールを割り当てて実行してくれる