日本語縦書きタイプコマンド
vtp_sjis.c (V 2.2) は、詩歌、小説等の日本語テキストを X Window SYSTEM の 漢字ターミナルソフト kterm や kon 上で縦書き表示するプログラムです。コンパイルと動作の確認は、FreeBSD2.1.0 およびそのリリース版 CD-ROM に含まれていた XFree86 & kterm & kinput2 で行いました。
起動時に kterm テキスト画面サイズを自動認識するとともに、全角文字に対する禁則処理を行います。ただし、kon では vtp -W78 -H20 foobar.txt のように画面サイズを強制的に指定して下さい。
また、viもどきの操作で前方/後方への漢字文字列探索もできます。但し、後述の半角英数字の全角変換オプションをセンタした場合、内部コードは半角のままなので、半角英数字の探索指定時には注意を要します。また、全角変換された英数字禁則処理の対象外です。
また、以前に参照したファイル内の頁(バイト)位置を記憶し、次に同じファイルを指定して起動する時に自動的に同じ頁を最初に表示する栞(bookmark)設定機能があります。バイト位置で記憶するので、頁の表示体裁が変化しても大体同じところを表示します。栞機能のデータは、~/.bookmark というテキストファイルに格納されます。栞機能のデータは、フルパス名ではなく、パス末端のファイル名のみで記憶されるので、異なるディレクトリの下にある同一名のファイルは同一視されます。
さらに、以下のような機能が起動時にオプションで指定できます。
(a)原稿用紙の桝目をJIS罫線素片で描画
(b)句点直後、段落の直前、独立改行以外の改行を無視し行を追い込む
(c)改行記号を可視化して出力する
(d)鈎括弧で囲まれたセリフを独立行にする(小説用)
(e)半角英数字を全角に変換して表示する(但し内部コードは半角のまま)
(f)画面縦(H)、横(W)幅を強制的に指定する(たとえばkon用)
筆者の環境の都合上、各ファイルの漢字コードは邪悪な SHIFT_JIS です:-)。
今回、mkbdf.awkも下記履歴のように若干修正したので、以前の版のユーザはフォントのインストールをやり直してください。