多機能という点では「付箋紙98」超えるともいえるソフト。ネットワーク対応ではないが、インターネットやマルチメディアデータにきちんと対応している点がこのソフトの特徴だ。
画像はもちろん、クリップボード内のデータや、マイクからの音声入力データをメモとして付箋化できる。マイク入力は要するにボイスメモだ。手元にマイクがある環境ならば、キーボードから入力するより手早くメモにすることができるわけで、使い方によってはかなり便利だろう。画面キャプチャをメモとして作成する機能もあるし、メモを連続作成することもできる。
筆者のように原稿を書きながら画面キャプチャを取ったり、ログからデータを引っぱり出すような仕事をしている人にはにはまさにジャストフィット。アラーム機能やURLの埋め込み、指定日時までのカウントダウンも当然のように装備されている。第一級の付箋紙ソフトといえるだろう。
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画面4-1●はじめて起動したときには、この5枚の付箋紙が画面に現れる。うち1枚はシークレットだ
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ほかには、隠し属性を付けたメモを忘れないために、指定日時になったらポップアップさせるという芸の細かいところもある。インストール後、はじめて起動すると、例となる付箋紙が表示される(画面4-1)。これをひと通り見るだけでほぼ使い方がわかるというものだ。
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画面4-2●新規作成ウィンドウ。ツールバーやカレンダーが使いやすい
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画面4-2は新規作成のウィンドウ。よく使う機能はツールバー化され、カレンダー表示がつくなど、細かい配慮がなされている。
画面4-2を付箋化したものが画面4-3。URLがふたつ記述されているが、これを開くにはコンテキストメニューから「メール/URL」を選択する。画面4-3のように、記述されているURLがすべて表示される。
特徴のひとつである音声メモ(画面4-4)は、コンテキストメニューから実行できる。完了ボタンをクリックすれば、入力した音声データが付箋紙のプロパティとして貼り付けられる。
アラーム機能やカウントダウン機能が非常によく作り込まれているのも特徴のひとつとして数えたい。画面4-5はカウントダウンの設定を行った付箋紙。このような表示をさせる方法は、初期状態で表示されるサンプルを見ればすぐにわかる。時刻や日付を特定の書式で記述すれば、残り時間や経過時間を自動的に計算し、置換してくれるのだ。画面4-6はサンプルのソース(?)を表示したところ。
画面4-7は、通常はシークレットにしておいて、指定日時になったらポップアップするという例。こういう文字列置換+時刻計算を付箋紙の中でやらせるところが実にイイ。プログラマブル付箋紙とでもいうのだろうか。最初は多少とっつきにくいかもしれないが、HTML化されたヘルプを見ながらやればすぐに理解できるだろう。機能が多いので、ソフトの全体を把握するまでには少し時間がかかるかもしれないが、使い慣れれば問題ないはずだ。
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