手前味噌で恐縮だが、アクセラより発売されている書籍『インターネットの歩き方-1 [ギャンブル]』には、ナンバーズ関連のページがたくさん収録されている。この本のための原稿執筆時にナンバーズの予想ソフトとそのアルゴリズムについていろいろ調べたが、いまあるナンバーズ予想ソフトは以下のように大別できるだろう。
1. 過去データを参照し、いままで出ていない数字と乱数からそれらしい数字を出力
第一勧業銀行の宝くじページからデータを取得し、これをデータファイルとして入力することで、過去の数値分布を分析し、「このへんの数字が出やすい」とやるものが多い。また、前回の当選番号をアナグラム的に組み合わせて別の予想番号を出力するものもある。
しかし、もともと抽選器のアルゴリズム自体が不明だから、標準偏差を取ってもしょうがない気がするし、それで当たれば苦労はしない。たしかに、特定の数値が連続で並ぶ時期というのはあるようだし、0408のように、同じ数値が入ってくることもめずらしくない。
2. まったくランダムに4桁、または3桁の数字を出力
もう運は天まかせ、何でもいいから数字をはじき出して、かたっぱしから買えというやり方。下手な鉄砲数打ち方式ともいう。でも不思議と当たったりする。信じるものは救われる?
3. ストレートやボックス等、買い方を指定して複数の予想番号を出力
ストレートとボックスのセットで当選確率を上げ、その上、複数の予想番号を3〜4個出して、「コレ全部買え」というものが多い。アルゴリズムとしては、過去のデータ統計+乱数+αというもので、この手の方式はかなり多い。
セット買い+複数買いはナンバーズ3だともともと当選確率がやたら高い組み合わせな上、買い目も多いから当たる確率は高い。しかし、初期投資が大きいわりには当たっても賞金額は大したことがない。だが、「少額でも当たったことがうれしい」という人にはこういう買い方が向いているかも。
4. 秘密のアルゴリズムで予想番号を出力
それぞれの作者が編み出した「謎のナンバーズ予想法」をプログラミングし、「次の当選番号はこれだ」という数字を叩き出すもの。ナンバーズ4のストレートで一発を狙うソフトにこの手のものが多い。しかし、この手のソフトで回収率が高いものはあまり聞かない。ヘタに凝ると当たらなくなるということだろうか。
5. 誕生日や血液型、抽選日等のデータを使って予想番号を出力
要は乱数のもとにいろいろな数字を組み合わせ、それらしい数字を出しているもの。まったくのランダム数字だと平均化されてしまうが、ある程度偏った数字が出るのがこの手のやり方の特徴だろうか。過去のデータを見るとそこそこに当たっているのだが、当選確率を上げるためにボックス買いが基本となる。
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……とまあ、こんな感じで、予想ソフトといってもいろいろある。買い目となる3桁や4桁の数字さえ出せればいいので、やろうと思えばVBやJavaScriptでも作れると思うが、各自の「色」と「回収率」を出すためにも、それぞれの作者は日夜努力を続けているようだ。
ただ、自分のソフトを使って実際に買っている人はあまり多くはないようだ。作る側にとっては、当たったか当たらなかったかが問題であって、いくら儲かったかはあまり問題にしていないらしい。だから回収率のページがあっても「毎回1,000円分買ったことにして、こうなりました」のような記述が多い。もちろん本当に買っていて、100万200万と稼いでいる人も中にはいる。1年通してずっと買っていれば、たまにはいいこともあるのかもしれないし、本当に予想ソフトが当たるのかもしれない。そのあたりは、神のみぞ知るということか。
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