「Blacksmith」はタスクトレイに常駐し、必要に応じてマウス操作やホットキーで機能を呼び出す。基本となる機能は、
- アプリケーションの起動(ランチャ)
- 画面の切り替え(仮想デスクトップ)
- アプリケーションの切り替え
の三つ。このほかにもいくつかの機能があるが、まずはこの三つを理解しよう。どれもボタンを押しながらマウスで操作するか、ホットキーを使って操作する。初期設定ではマウスの中ボタン(ホイール)と【Windows】キーがそれぞれ起動用として割り当てられているが、好みに応じてカスタマイズすることも可能だ。
アプリケーションの起動:「AppView」
アプリケーションの起動を行うランチャに当たるのが「AppView」だ。特徴は、スタートメニューやツールバーから起動するのではなく、Windowsのデスクトップ全体にアイコンをオーバーラップ表示させ、そこから目的のアプリケーションを選ぶところ。つまり画面全体が一時的にランチャとなる。
- 《マウス操作による起動》中ボタンをクリック
- 《ホットキーによる起動》【Windows】キーと【Shift】キーを同時に押す
表示するアイコンは、(1)スタートメニュー内のアイテム、(2)ユーザが任意に作成したショートカット、のどちらかを選べる(ショートカットの作成方法はのちほど紹介する)。
デスクトップの切り替え(1):「DeskSweep」
スマートフォンやタブレットでは、ページをめくるようにして画面を切り替えることができるが、Windows上でそれに似た操作を可能にするのが「DeskSweep」だ。
「Blacksmith」には、複数のデスクトップを切り替えて操作する「仮想デスクトップ」機能があり、その切り替えをスワイプ風に行える。
《マウス操作による起動》中ボタンを押しながら、マウスを左または右へドラッグ
《ホットキーによる起動》【Windows】キーと【←】キーまたは【→】キーを同時に押す
初期状態で設定されている仮想デスクトップは四つ。最大六つまでの仮想デスクトップを指定できる。仮想デスクトップを使用しないようにすることも可能だ。
切り替え時の動作(画面表示)は、OS X Lion風、Android風、動かさずに切り替え、縮小してデスクトップ切り替えから選べる。切り替え速度を指定したり、最初の画面と最後の画面をつなげて連続して移動できるようにしたりすることも可能だ。
デスクトップの切り替え(2):「Cockpit」
仮想デスクトップを、ページをめくるように移動するのではなく、すべての縮小イメージを表示し、そこから直接選択できるようにしたのが「Cockpit」。ウィンドウの状態がわかる上にダイレクトに移動できるので、すばやく切り替えたいときには便利だ。
- 《マウス操作による起動》中ボタンを押しながら、マウスを上方向へドラッグ
- 《ホットキーによる起動》【Windows】キーと【↑】キーを同時に押す
デスクトップを切り替えるには、縮小イメージをダブルクリックするか、カーソルキーで移動して(選択中の縮小イメージには黄色い枠線がつく)【Enter】キーを押せばよい。
アプリケーションの切り替え:「Switcher」
「Switcher」の機能はひと口には説明しにくいが、その基本は「起動中のアプリケーションの切り替え(タスクスイッチング)」だ。
「Switcher」では、Windows自体が備えている【Alt】+【Tab】キーや【Windows】+【Tab】キーでのタスク切り替えに加え、さらに二つの機能を選べる。ひとつは「Entropy」と呼ばれるもので、一度でも最前面表示されたことがある(つまりアクティブになったことがある)ウィンドウだけをサムネイル表示し(どの仮想デスクトップにあるかは問わない)、そこからタスク(ウィンドウ)の切り替えを行えるもの。
もうひとつはシンプルに、デスクトップを表示する(すべてのウィンドウを最小化する)というものだ。
オプションでは、これら四つの機能(デスクトップの表示、「Entropy」の起動、【Alt】+【Tab】スタイルでのタスク切り替え、【Windows】+【Tab】スタイルでのタスク切り替え)から、いずれかを選ぶことができる。
- 《マウス操作による起動》中ボタンを押しながら、マウスを下方向へドラッグ
- 《ホットキーによる起動》【Windows】キーと【↓】キーを同時に押す