薬の情報と合わせて事前に設定しておくと便利なのが「残薬数」の設定だ。これは名前の通り処方された薬がどのくらい残っているかを管理できる機能で、メインメニューの「残薬管理」から残薬数と残薬確認日を入力する事で利用可能になる。これをセットしておくと手元の薬がいつなくなるのかが一目で分かるので通院スケジュールの管理に役立つ。
服薬時刻と残薬数の登録が正常にできていれば設定した時間に薬の服用を促すポップアップ画面が表示される。薬を飲んだら「飲んだ」ボタンをクリックすると服薬日時が記録され残薬数が1つ減るので、設定がきちんとできてさえいれば、後は毎日「飲んだ」ボタンをクリックするだけで服薬と残薬数の記録ができるという訳だ。設定した服薬時刻にパソコンを開いていなくても、ソフトを起動した際にポップアップ画面が表示されるのでチェックし忘れる心配もない。
服薬の記録はメインメニューの「お知らせタイマー」と「服薬実績」から確認できる。
「お知らせタイマー」の画面では、服薬履歴の確認や入力内容の修正ができる。また、「1行日記」「記念日」「ゴミの日」等、ちょっとした出来事等をメモする欄もあるので、合わせて利用すると便利だろう。
「服薬実績」の画面では服薬の実績が自動でグラフ化され、設定した時間にきちんと服薬できたかどうかを週単位、月単位で確認できる。服薬達成率が100%になるように定期的にチェックすると、ゲーム感覚で服薬管理ができると思う。
ソフトを一通り使用してみて少々気になったのは複数の薬を服用している場合に「どの薬をどのくらいの期間服用しているか」が分かり難い点だ。例えば「お知らせタイマー」の画面では過去の服薬履歴が確認できるが、この一覧表から分かる事はその日に飲むべき薬を「飲んだ」か「忘れた」かだけであり、個別の薬の服薬履歴については表示されない。つまり「A薬を1か月飲んだ後、B薬を2か月飲んだ」というような場合でも、履歴から分かる事は「薬を3か月飲んだ」という事だけなので、薬の変更等があった時は「1行日記」の入力欄等に手動でメモしておくしかない。このあたりの操作性については今後のアップデートで改善される事を期待したい所だ。
機能自体はシンプルであるものの、毎日決まった時間に薬を服用しているユーザにとっては、意外に便利なソフトと言えるだろう。ついつい薬を飲み忘れてしまうという方には是非使ってほしい。
「お知らせタイマー」の画面では、服薬の履歴を確認したり、入力した内容を修正・更新したりする事ができる
「服薬実績」の画面では、服薬実績のグラフと飲み忘れ防止ワンポイントアドバイスが確認できる