対応するファイルシステムはNTFS5・NTFS、FAT32・16・12。デバイスはIDE、SCSI、SATA、USB等で接続するハードディスクを始め、SSD、RAID、USBメモリやコンパクトフラッシュカード等に対応している。
これまでに紹介してきたように、「EaseUS Data Recovery Wizard」は対話形式でとても操作しやすい復元ソフトだ。ごみ箱から捨ててしまったファイルだけでなく、トラブルで認識できなくなったり、フォーマットしてしまったディスク、消去してしまったパーティション等からも、簡単な操作でファイルを復元できる。
他の復元ソフトでは、無料版では復元可能かどうかのチェックのみを行なわせ、実際の復元にはライセンスの購入が必要というタイプの物が見られるが「EaseUS Data Recovery Wizard」は無料版でも容量の制限はあるものの実際に復元ができるので、復元したい対象から必要なファイルが復元可能かを確認した上で購入を検討できる。
また、スキャン時間はドライブのサイズによって異なるが、感覚的には他の復元ソフトより早いように感じた。それでも、TBクラスの大容量ドライブとなると寝る前にスキャンを始めても翌日までかかる覚悟は必要そうだ。
無料版の容量制限は復元したファイルの累計のサイズが基準。つまり、復元を繰り返して、その総容量が2GBに達した所で終了だ。更に容量を大事に使うなら、復元したい対象から必要なファイルが復元可能かをプレビューした上で復元を行なう事で、無料の2GBだけで目当てのファイルを復元する事ができるかもしれない。動画のように1ファイルのサイズが大きい物では、いきなり上限に達してしまう場合もあるかもしれないが、MS OfficeのWordやExcel等のビジネス文書であれば、かなり多くのファイルが復元できるだろう。
回数制限で2〜3回使ったら終わりという訳でもないので、無料版でも様々なファイル形式や被害状況の異なるドライブで復元を行なうができる。
尚、これまで「無料版でも2GBまでの復元が可能」と説明してきたが、使用当初の容量制限は0.5GBまでとなる。2GBの復元を行なうには、共有ボタン(三点を結んだマーク)をクリックして、TwitterやFacebookで共有を行なう事が必要なので注意してほしい。
うっかり消してしまったファイルがある時は、まずは無料で復元できる「EaseUS Data Recovery Wizard」を是非思い出してもらいたい。