そんな時には検索欄に複数のキーワードを入れれば良い。各キーワードを「かつ(AND)」「または(OR)」の条件で検索すれば、より正確に目的のファイルを探す事ができるだろう。
尚、AND検索は入力したキーワードを全て含んだファイルのみを検索し、OR検索なら各キーワードの内どれかが含まれているファイルを検索してくれる。
ヒットしたキーワードは色分けされて表示されるので、非常に分かりやすい。
検索結果から選択したファイルを直接開いたり、別の場所にコピーする事も可能なので、見付けたファイルですぐに作業を始める事もできる。
また、検索結果をCSV形式のファイルに保存したり、検索条件をファイルとして保存しておく事も可能だ。
さて、最後に検索可能なファイルについて解説しておこう。
初期設定でdoc、docx、xls、xlsx、ppt、pptx、pdfといったお馴染みの拡張子のファイルが検索対象となっているが、新たに拡張子を自由に追加する事もできる。
例えば通常のテキスト形式で内容が記録されているが、何らかの事情で一般的なものと異なる拡張子を付けているファイルも、設定で検索対象とできるようだ。特殊な形式で書き込まれている内容は検索できないだろうが、検索対象とできるファイルの自由度が高いのはありがたい。
もちろん、ファイル名を検索対象とする事や、指定した拡張子のみを検索する事もできる。
さて、これまで「アレ?どこだっけマルチサーチ」の魅力を解説してきたが、冒頭で述べた筆者のような窮地に陥った状態でなくても、十分に普段のファイル検索に役立つソフトである事が分かっていただけたと思う。
ちなみに冒頭の顛末だが、結局該当のファイルは見付からず記憶を頼りに一から原稿を作り直す事になった。(今回のレビュー作成にあたり、試しに「アレ?どこだっけマルチサーチ」を使ってみたらあっさり見つかった。普段は絶対に保存しないようなフォルダに、何故か保存してしまったようだ。)
本レビューをご覧になった方々が「アレ?どこだっけマルチサーチ」を利用する事で、筆者と同じ苦い思いをしないでいただけたら、本ソフトのレビュアーとしてこれ以上の喜びはない。