単に繰り返しの予定を記録するだけであれば、パソコンに標準搭載されているカレンダーソフトやGoogleカレンダー等のクラウドサービスを利用すれば良いが、このソフトは記念日を一度入力するだけで、「七五三」、「10歳の誕生日」、「20歳の誕生日」といったような年数に応じた記念日を自動的にセットしてくれるところが大きな特徴だ。
また、これまで自分が知らなかった記念日がわかるのも面白い。例えば、結婚25年目の「銀婚式」や50年目の「金婚式」は良く知られているが、55年目のエメラルド婚式や60年目のダイヤモンド婚式等は一般にはあまり知られていないのではないだろうか。(余談だが、夫婦の絆とかけて、年数が経つに従って硬い物になるそうだ。)登録した記念日の何年後にどのような記念日が自動セットされるかについては、メニューの「各種設定」の「計算ロジック一覧」から確認できる。
全体的にシンプルな設計なので操作していて迷うような事はないが、Googleカレンダー等のカレンダーソフトに慣れている筆者としては、カレンダー画面(記念日カレンダー)の操作性に少々不満を覚える点もあった。
一般的なカレンダーソフトは、カレンダー内の空白部分をクリックする事で新規の予定を登録できるが、このソフトではそれができず、新規の予定登録は画面上部のメニューボタンから行なう必要がある。また、カレンダー内に表示されている予定のタイトルをクリックしても予定の詳細を見る事はできず、こちらも画面右上の「本月のデータを表示する」ボタンをクリックしなければならない。例えば、カレンダー上に誕生日が表示されていてもそれが何歳の誕生日なのかは、「本月のデータを表示する」ボタンをクリックしなければ分からないという事だ。これらの点が改善されれば、より直感的な操作が可能になるだろう。
リマインダーソフトは初期設定が面倒と思う方もいるかもしれないが、このソフトなら日付を一度入力するだけで何年も先のイベントまでを簡単に登録できる。家族の誕生日や結婚記念日を前日に思い出して大急ぎでプレゼントを買いに走った経験のある方や、うっかり忘れてしまい家族に冷たい目で見られてしまった事のある方は、是非使ってみてほしいソフトだ。
記念日登録の画面。ここに記念日を登録するだけで、その後の記念日が自動的に反映される
誕生日を登録した例。その後の記念日が自動的に作成され、一覧表示される