4.修正ペン
今回、スキャン画像の修正画面に「修正ペン」機能が追加された。
メーカー公式サイトによると「文書の反射防止に役立つ機能」との事だが、実はこの機能、反射自体を補正するのではなく、指などの写り込んだものを消去する機能との事だ。
つまりこういう事だ。
文書をカメラで撮影する時に照明が真上にあると、どうしても光を反射してしまったり、カメラの影が写り込んでしまう事がある。
そこで対象物を手に持って角度をつける事で、綺麗に撮影しスキャン補正をする。
しかし指が写り込んでしまうので、最後にその指の部分だけ修正ペンで綺麗に取り除き整える。
種明かしをすればなんて事のない機能で、操作も複雑に感じるかもしれないが、使ってみるとこれが案外便利だ。
例えば、書類を撮影するシーンを思い浮かべてもらいたい。
撮影をしたい場面というのは、必ずしも整頓されたデスクの上とは限らない。
また、いちいち照明の当たりにくい場所に移動して、撮影をするのも手間がかかる。
そんな時、片付けながら手に持ったり、何かに押さえつけながらスキャンをしたくなるだろう。
とりあえず中身がきちんと読める状態にして撮影をしておけば、後で修正が効くというのは使ってみると便利な事に気がつくだろう。
また、修正ペンはほかにも紙の曲がりを防ぐために置いたペーパーウェイトや、クリップなどを消す目的にも使う事ができる。
個人情報や機密情報の墨消しといった使い方も可能だ。
5.スキャン対応ノートの印刷とスキャン
「カメラでなんでもスキャン Pro」には、印刷して使う為の本製品専用ノートデザインがPDF形式で収録されている。
手書きしたノートを「スマートノート」というスキャン方法でスキャンをすれば、自動的に枠線を判別して用紙サイズが自動設定されるという仕組みだ。
デザインは、方眼、ドット、罫線といった一般的なノートのほか、楽譜、原稿用紙といった特殊なものも収録されているので、気に入ったデザインを事前に印刷しておくと良いだろう。
市販のスキャン専用ノートは一般的なノートに比べて高額になる場合が多いが、コピー用紙を使用することでコストを抑える事ができる。
また、コピー用紙のノートの場合、ページをバラバラにできるというのも利点の一つだ。
書きながら前のページを見るのにページをめくったりする必要がないので、企画のラフスケッチに使うのに向いている。
スキャンしたらタグ付けをして「カメラでなんでもスキャン Pro」の中で管理をしても良いし、複数ページをまとめてPDF化して保存をしても良い。
以上、「カメラでなんでもスキャン Pro」の強化されたポイントについて紹介した。
最近は家庭用の複合機プリンタにもスキャナ機能が搭載され、紙の電子化自体にあまり目新しさはないと思うが、いざやろうと思うと手間がかかってしまう。
本ソフトは文書の大きさや場所を選ばず利用できる為、気軽に電子化をする為のツールとして役立つだろう。