「JRiver Media Center」は、様々な形式の音声・動画・画像をシームレスに管理・再生し、変換する事もできる総合メディアプレーヤー。最新版では「JRiver Radio」を聞ける「CloudPlay」、歌詞やカバーアートの自動取得機能等が追加された。
WASAPIやASIOなどへの対応、高サンプリングレートのPCM/DSD(Direct Stream Digital)再生への対応、DSDへのリアルタイム変換、プリセットが豊富に用意されたイコライザおよびパラメトリックイコライザ、状況に合わせて最適な音量に自動調整してくれるアダプティブボリューム等により、高音質なオーディオ再生が可能。さらに、メディアファイルの自動インポートによるライブラリ作成、強力なアルバムアート検索、使いやすいリッピング、強力なメディアネットワーク等、多彩な機能を搭載。快適なメディア再生環境を構築できる。
最新版では新機能「CloudPlay」にて「Radio JRiver」を利用可能。これは、7つの音楽ジャンルの中からお好みのものを選択する事で、その音楽を高音質のままエンドレス再生ができる機能だ。2019年4月末の時点で、約450のプレイリスト、23,000曲以上を聴く事ができ、日々聴ける曲が増え続けている。音楽再生に関連するライセンスについてはJRiver社が負担する仕組みになっている為、ユーザは追加の料金を支払う必要がなく、無料で楽曲を楽しむ事ができる。
ハイレゾ音源を再生できる
一般的に採用されている192kHz/24bitのリニアPCM音源はもちろん、「JRiver Media Center」では、それ以上のハイレート/ハイビット音源を再生することも可能。超ハイレート=768kHzにまで対応する。
ハイレゾ音源を再生するには、専用API(Windowsの一般的なサウンド再生APIでは再生できない)と対応機器(サウンドボードやUSB外付けDACなど)が必要。「JRiver Media Center」では、標準ハイレゾ再生APIであるASIOおよびWASAPI排他モードに対応し、対応機器さえ用意すれば、元音源の音質を劣化させることなく、高音質で楽しめる。
「1bitオーディオ」といわれるDSDでは8xDSD ネイティブ(DSD1024)でエンコードすることもできる。DSDをパケット化し、PCM伝送ラインに乗せることを可能にしたDoP(DSD Audio over PCM Frames)では4xDSD DoPに対応する。
充実したリアルタイム処理
再生ゲイン、パラメトリックイコライザ、ルーム補正、ヘッドホン補正などのDSP機能を搭載し、リアルタイムでこれらのDSPを適用しながら、エフェクト再生を行える。DSPとしてVSTプラグインを利用することも可能だ。
リアルタイムのアップサンプリング機能
例えば44.1kHz/16bit等の通常音質音源を、リアルタイムでアップサンプリングして再生できる。同じハイレゾでも、音質的にはより有利といわれるDSDへのリアルタイム変換にも対応する。DACがDoP対応であれば、通常のPCM音源をリアルタイムでDoP変換して再生することが可能。CDのリッピング時に、通常音質の音源をアップサンプリング+ハイレゾ化して保存することもできる。
「JRemote」によるリモコン操作
Android/iPhone対応のスマホアプリ「JRemote(有償)」を使って、パソコンで動作している「JRiver Media Center」をコントロールできる。逆に「JRiver Media Center」をストリーミングサーバとしてパソコン上の音楽や動画をストリーミング転送し、スマホ上で再生することも可能だ。
ライブラリなどからプレイリスト/プレイチャートを構築する「プレイドクター」
アーチスト名や曲名、ジャンルから、類似したものを探し出し、プレイリストを自動構築してくれるのが「プレイドクター」。サーバ上にプレイリストをアップロードし、ほかのユーザとプレイリストを交換することができる(Doctor Who)。サジェストされた曲が自分のパソコンに保存されていない場合でも、インターネット上の試聴可能な楽曲データを自動的に検索する。
その他、最新版では、楽曲の歌詞やカバーアートをインターネットからダウンロードして表示する機能や、映画の予告編のダウンロード機能などが追加され、統合メディアプレーヤーとしての機能がより強化されている。
楽曲やアルバムのカバーアートをインターネットから取得できる
CDと同等と音質でストリーミング再生を楽しめる「Radio JRiver」