今回のバージョン8は、2017年10月に発売されたバージョン7から約1年ぶりのバージョンアップ版となる。筆者はバージョン6から使用しているが、前回のバージョン7、今回のバージョン8と、基本機能やインターフェイスはほぼ変わらないため、ラジオの再生・録音・予約録音などはバージョンアップ後もこれまで通りの操作で使う事ができた。
番組表から選んでクリックするだけという非常にシンプルな設計となっており、新聞のテレビ欄から見たい番組を選ぶような感覚で操作できるため、パソコンの初心者でも迷うことなく使う事ができるだろう。
Android版の「ネットラジオレコーダー for Android」もリリースされており、そちらと連携する事でパソコンで録音したラジオをAndroidスマホで聴く事もできるようになる。録音したラジオ番組を通勤・通学中に聴きたいという人にはおすすめだ。
今回から録音予約設定のエクスポート・インポート機能が搭載され、パソコンを買い替えたりOSの再インストールを行ったときに、録音予約の再設定が簡単にできるようになった。メニューから「設定」>「設定と録音予約のエクスポート(インポート)」を選択するだけなので、こまめに保存しておけばパソコンが故障したときのバックアップにもなる。複数の録音予約を設定しているユーザーにとっては、再設定の煩わしさがなくなる嬉しい改良点だ。
キーワード予約の機能も改良されており、これまでの「キーワード」「除外キーワード」の条件に加えて、「時間帯」と「放送局」での絞り込みができるようになった。特定の放送局の特定の時間帯だけを対象にキーワード予約を設定することができるので、意図しない番組まで録音されてしまうといったミスを減らす事ができるだろう。
筆者はパソコンとスマートフォンにDropboxやOnedriveなどのクラウドストレージソフトをインストールし、ネットラジオレコーダーの設定で録音ファイルの保存先にクラウドストレージを設定している。こうしておけば、パソコンのネットラジオレコーダーで録音したラジオ番組が自動的にスマートフォンに同期されるので、外出時などの好きなタイミングで録音したラジオを聴く事ができる。先述のキーワード予約機能と組み合わせれば、ほったらかしておいても好きなラジオ番組をどんどんストックしていく事ができるだろう。
無料体験版も用意されているので、BGMとして気軽にラジオを聴きたい人も、録音してじっくり聞き込みたいラジオリスナーも、是非試していただきたい。
キーワード予約の設定画面。キーワード・除外ワードはバージョン8から無制限で追加できるようなった。