「CeVIO Creative Studio S」の後継は「CeVIO Creative Studio 6」と名称が変更され、主にトーク機能を中心にさまざまな強化・改善が図られている。実際に試してみて、筆者が一番いいなと感じたのは、セリフリストにキャスト画像が表示されるようになったこと。キャスト名だけのテキストだけより、キャスト画像があった方がやはり圧倒的にわかりやすい。「CeVIO Creative Studio 6」では、例えばトーク機能の音素グラフ表示や、パラメータ表示も改善されたが、おそらくβ版公開時に「旧バージョンの方が使いやすい、わかりやすい」という声があったのだろう。いずれもオプションで「旧式」を選択できるようになっているのは好感が持てる。
本稿で触れた項目以外にも、強化・改善点はたくさんある。「CeVIO Creative Studio 6」でのくわしい強化・改善内容は、CeVIO Creative Studio ユーザーズガイドの「2018/1/22 CeVIO CS6正式公開(バージョン6.0.28.3)」でご確認いただきたい。
WAVファイルの書き出しはできないものの、30日間、試用できる無料体験版が用意されている。まずは無料体験版で、より使いやすくなった「CeVIO Creative Studio 6」を試してみるのがよいだろう。また、CCSファイル配布 - CeVIOユーザー互助会 @ ウィキ - アットウィキなどでは、「CeVIO」のプロジェクトファイル(CCSファイル)が配布されている。それらをダウンロード・再生して、プロジェクト作りの参考にすることもできる。
「CeVIO Creative Studio 6」シリーズには、「CeVIO さとうささら トークスターター」のほかにも、トークエディタに好みのキャストボイスが付いた「CeVIO(キャスト名)トークスターター」、ソングエディタに好みのキャストボイスが付いた「CeVIO(キャスト名)ソングスターター」があり、「さとうささら」の場合は、「CeVIO さとうささら ソング&トーク スターター」も用意されている。もちろんエディタ単体で購入したり、キャストボイス単体で購入したりすることも可能だ。
旧バージョンにあたる「CeVIO Creative Studio」や「CeVIO Creative Studio S」からも無料で「CeVIO Creative Studio 6」にアップデートできる。
(安心院 徹)