総務省がパスワードの設定と管理のあり方において「利用するサービスによっては、パスワードを定期的に変更することを求められることもありますが、実際にパスワードを破られアカウントが乗っ取られたり、サービス側から流出した事実がなければ、パスワードを変更する必要はありません」と、従来の方針を変更したことは、先ごろ大きく報じられた通り(設定と管理のあり方|IDとパスワード|どんな危険があるの?|基礎知識|国民のための情報セキュリティサイト)。では、パスワードの使い回しはどうかと、当該ページを読んでみれば、依然「パスワードを複数のサービスで使い回さない(定期的な変更は不要)」との見出しがある。やはりパスワードの使い回しは危険なのだ。このことの危険性については「パスワード 使い回し 危険」などのキーワードで検索してみれば、数多くのサイトがヒットするが、「シンプルなパスワード管理ツール」に同梱される「パスワード管理のあり方.txt」をお読みいただくのが手っ取り早いように思う。
「パスワード管理のあり方.txt」には「パスワード管理ツールが必要とされる背景」からはじまり、「『アカウント情報は漏洩するものだ』という前提で考える必要がありませんか?」まで、パスワードに関するさまざまな考察がなされ、最後に「シンプルなパスワード管理ツール(WinSimplePasswordManager)でできること」「シンプルなパスワード管理ツール(WinSimplePasswordManager)でできないこと」で締めくくられている。
筆者は、一般的なパソコンユーザに比べれば、恐らくパスワード管理&自動入力ソフトをよく使っている方だとは思うが、それでもいくつものログイン先で──新規の登録先でついつい、いくつかのパターンからパスワードを選択してしまうためだが──パスワードを使い回してしまっている。何らかの理由で情報漏洩に巻き込まれ、悪意の第三者に使われてしまった日には被害甚大だ。どこかで「パスワード管理ソフトがあろうが、なかろうが、サッとログインしたい」という気持ちがあって、使い回しをしてしまっているのだろう。
これを防ぐには、本プログラムの作者・Excelでお仕事!(井上 治)さんのおっしゃる通り、「パスワードの文字列は頭で考えない」「パスワードは頭で記憶しない」を前提に管理・運用するほかなく、基本的にすべてをパスワード管理ソフトにまかせてしまう踏ん切りが重要だ。そんなわけで、筆者も今日から、ログインが必要な場合は「シンプルなパスワード管理ツール」経由で行うことにしてみようと思う。
「パスワード 使い回し 危険」で少しでもピンと来た方は、ぜひ一度「シンプルなパスワード管理ツール」をお試しいただくことをおすすめしたい。
(今玉利 碧)