インストール後、はじめて起動してインタフェースを見たときには「ちょっとゴチャッとして、使いづらそうだな」と感じたものだが、いざ使いはじめてみると、このネガティブな第一印象はまもなく消え去った。たしかにツールバーや画面左側に表示されるメニューの項目は多いのだが、だからといってそれが、必要な機能に対するアクセスの邪魔になっていない。それどころか「むしろ選択しやすいのでは」という印象に変わった。メーカーサイトには「洗練された新しいインタフェースを備えている」と記載されているが、メニュー項目の分類や配置、表示方法などがよく考えられ、ユーザの操作を妨げるようなところがないからなのかもしれない(どこが「使いやすさ」を感じさせているのかは、残念ながら筆者には答えを出すことができない)。
機能的には、4K対応のスライドショー作成機能、画像補正機能、カレンダーやフォトカードの作成機能などが特徴として挙げられているが、「Ashampoo Photo Commander」の特徴はなんといっても画像の高速表示だろう。ファイル容量が大きくなればなるほど、ほかの同種アプリケーションとの差を実感できるはず。表示速度に関しては前バージョンの「15」から、さらに改善が図られている。
先月、前々バージョン「Ashampoo Photo Commander 14」が「Free」となり、無償配布が開始されたというニュースが流れた。最新版の「16」に比べ、機能的にはもちろん劣るが、まずは「Free」で試してみて、気に入ったら「16」を購入するという手もある。しかもいまなら新発売特価で買えるのだから、この流れはおすすめだ(筆者はベクターPCショップの回し者ではありません、為念)。
(橘 雅)