黒い画面の総合メンテナンスソフトとしておなじみ「Advanced SystemCare」の新バージョン。まず、インタフェースが多少シンプルになり──もちろん個人差はあるとは思うが──よりスムーズに操作できるようになった。バージョン「11」では、バージョン「10」で追加された「フェイスID」のような“わかりやすい”新機能はないものの、本文で上げたものに加え、ディスク最適化エンジンが更新されていたり、ファイル復元機能が更新されていたりと、着実に機能の追加・強化が図られている。「スキャン」ボタンでのワンクリックメンテナンスが使い方の中心となるだろうが、「ツールボックス」にも20以上の便利な機能が用意されており、こちらも必要に応じて利用したい。
設定画面には、スキャン・修正対象の選択を中心に数多くの設定可能項目があり、利用環境に応じてカスタマイズすることが可能。仮に変更しすぎて“わけがわからない”状態になってしまったとしても、すぐに「推奨」設定に戻せるので安心だ。
「PRO」も「Free」も同じインストーラで、インストール後にライセンスコードを入力し、認証されることで、「PRO」として利用できるようになる。「PRO」でしか利用できない機能は「Pro」アイコンで示されており、一目瞭然。まずは無料の「Free」で主要機能を試してみて、気に入ったら、より強力な「PRO」を購入すればよいだろう。
冒頭に「黒い画面の」と書いたが、「Advanced SystemCare」はスキンにも対応している。設定により変更することも可能なので、念のため補足しておく。
(今玉利 碧)