ソフトを開発しようと思った動機、背景
Windows 10タブレットを購入し、外付けのBluetoothキーボードを接続したところ、US配列のため記号キーなどの位置が使い慣れたJIS配列と異なり、タッチタイピングが難しくなりました。また、「US配列とJIS配列はどちらが使いやすいのか」という論争も続いているので、いっそのこと、どちらのキー配列でも完全なタッチタイピングが可能となるようなソフトを作ることができないかと考えました。そのために、US配列でもJIS配列でもキーの配置が同じであると同時に、純粋なホームポジションキー(縦4段×横10キーの40キー)だけですべてのキー操作ができるものを開発することにしました。
開発中に苦労した点
US配列とJIS配列のキー配列の違いを吸収し、覚えやすいキー配置を純粋なホームポジションのみで実現するのは非常に難しく、何回もキー配置を変更しました。
キーの組み合わせでキー配置をカスタマイズするソフトはたくさんありますが、US配列とJIS配列のどちらのキーボードでも使用できるようにするため、「【無変換】キーが使えない」という制約の中で仕様を決めるのが大変でした。特に、【Ctrl】キー、【Shift】キー、【Alt】キー、【Windows】キーを組み合わせても、ホームポジションだけで操作することは「ロック」機能を思いつかなければ実現できなかったと思います。
また、日本語入力をしやすくするためにIMEの状態をウィンドウ全体の色を変えて知らせるというアイデアは昔から持っていましたが、実装方法がわからず、あきらめていました。「半透明のウィンドウをクリックスルーで重ねる」という方法を知り、今回実装することができました。
ユーザにお勧めする使い方
(1)キーボードを絶対に見ないで、完全なタッチタイピングをしたい人
(2)記号キーを頻繁に打つため、右小指を酷使しているプログラマ
(3)US配列とJIS配列のキーボードの両方を使う人
(4)【Ctrl】+【C】、【Ctrl】+【V】などのショートカットキー操作を頻繁に使う人
(5)日本語入力の状態がわかりにくく、打ち間違えることが多い人
こんな人にお勧めします。
今後のバージョンアップ予定
現在、大幅なバージョンアップを予定しています。
(1)機能追加
- 右クリックメニュー追加(一時停止、再開、設定ファイル再読み込み、キーマップ表示)
- クリップボードのプレーンテキスト貼り付け機能
- IME状態表示追加(カナ、英数)
- 日本語入力の効率化(ローマ字互換単打)
(2)修正不具合や改善要望がありましたら、遠慮なくblog(http://dulunoj.com)のコメント欄にご連絡ください。
(Paddyleaf)