複雑なリネーム処理も、段階を分けて設定・編集できることが特徴の高機能リネームソフト。パソコン初心者でも簡単に操作できる、というほど手軽なソフトではないが、実現できる処理内容の複雑さに比べれば、設定がわかりやすく、安全・確実に処理できるのは「練馬」ならではだ。本文では、機能の概要のみに説明を留めたが、そのほかにも、設定・編集でUndo/Redoを使えたり、登録した外部ツールを使用できたり、設定した変換データをクリップボード経由で外部アプリケーション/ファイルに退避(または逆に復元)したり、変換パターンを登録しておくことができたりと、搭載された機能はとにかく豊富。ヘルプを読まず、わかる範囲で使っても便利なことは間違いないが、「『練馬』の機能をフルに引き出して、さまざまなパターンのリネーム処理を行いたい」と思われる方には、ヘルプを一読されることを、ぜひともお勧めしたい。
Ver.5.0で更新された内容は「その他細かい不具合やデザインの修正多数」を1項目として見ても43項目にも及び、おそらく過去最大。さらに「クリップボード文字列取得マクロ」「Unicode補正フィルタ」の二つのプラグインが追加され、リネームの処理範囲が広がった。
(津布久 樹)