軽快に動作する、コンパクトな高機能クリップボード拡張ソフト。保持しているアイテムをMigemoインクリメンタル検索することも可能。「ToMoClip」は、クリップボードを監視し、コピーされた文字列(アイテム)を履歴として保持するクリップボード拡張ソフト。アイテムは、必要に応じて選択したものを貼り付けることが可能。複数のページに分類して保持することができ、切り替えながら利用できる。1ページに保持できるアイテム数は最大30,000。最大100ページまでを作成できる。外部アプリケーションとの間でもアイテムをやり取りすることができる自由度の高いドラッグ&ドロップをはじめ、
- 保持アイテムごとに設定できる種別や拡張文字、削除不可指定
- 選択文字列の指定文字列による挟み込み
- 正規表現も利用できる文字列置換
- あらかじめ設定した条件によるコピー文字列の振り分け(コピールール)
- マウスジェスチャによる操作
など、実に多彩な機能を搭載。快適な文書作成・編集環境を実現する。ユーザが文字列をコピーすると、画面上のリストに追加されてゆく仕組み。再利用したいアイテムを選択して、マウスでダブルクリックするか、【Enter】キーを押下すると、直前にアクティブだったアプリケーションに貼り付けることができる。画面は右【Shift】キーの左横の【ろ】キー(初期状態)で呼び出すことができ、再度押下すると隠れる(呼び出しキーは好みで変更することが可能)。画面下部にはページボタンが用意され、マウスクリックなどで切り替えられるようになっている。
貼り付け時にアイテムに引用符(> )を付けたり、大文字・小文字変換、全角・半角変換、ひらがな・カタカナ変換したりすることも可能。リストの選択位置以上すべてのアイテムまたは以下すべてのアイテムをまとめて貼り付けることもできる。さらに、選択したアイテムでデスクトップ上に付箋紙を作成したり、複数行のアイテムを1アイテム1行に“展開”したりすることも可能だ。
保持したアイテムに対して、個別に編集を行うことも可能。通常、コピーされた文字列(の一部)がそのままアイテム名になるが、好みで変えることもできる。呼び出し用のキーやマウスジェスチャを設定したり、種別を設定してダブルクリック/【Enter】キー押下時の動作を変えたりすることも可能。例えば「メール」に設定して、既定のメールソフトを起動した上で、アイテムを宛先に入力したり、「リンク」に設定して、既定のブラウザでURLを開いたり、「フォルダ」に設定して、エクスプローラで当該フォルダを開いたりすることも可能。誤操作で削除してしまわないよう、アイテムを削除不可に指定することもできる。
アイテムに拡張文字を使用することも可能。拡張文字を使用することにより、
- 指定形式による日付・時刻の挿入
- 外部アプリケーションで選択した文字列の、アイテムによる挟み込み
- 指定数値間で発生させた乱数の挿入
- 選択した文字列の、あらかじめ設定したルールでの置換
- 選択した文字列のGoogle検索
- 選択したURLの既定ブラウザでのオープン
など、さまざまなことが行えるようになる。コピールールは、コピーした文字列(あるいは削除されるはずの保持アイテム)が、あらかじめ指定した条件に合致した場合に、指定ページへの振り分けなどを行える機能。例えば「コピーしたアプリのタイトルに」「コピーしたテキストに」「保持数を超えて削除される履歴に」「ページの設定ではじかれた履歴に」××を「含むとき」「含まないとき」などの条件で、文字列/保持アイテムを指定ページや表示中のページに保存することができる。××では、大文字・小文字を区別したり、正規表現を使ったりすることも可能。しかも含む/含まないを○○以上と、個数を指定することも可能だ。
リスト上のアイテムは「名前」「貼り付けた回数」「作成日時」「内容」「内容の」昇順・降順で並べ替えることが可能。選択したアイテムをドラッグ&ドロップで移動させることもできる。ドラッグ&ドロップで外部アプリケーションに貼り付けたり、外部アプリケーションで選択した文字列をドラッグ&ドロップで「ToMoClip」のアイテムとして取り込んだりすることも可能だ。
リスト上のアイテムにマウスカーソルを乗せると、作成日時、貼り付け回数、内容がツールチップに表示され、確認できるようになっている。
アイテムを検索することも可能。検索には正規表現も利用できる。さらにMigemoインクリメンタル検索にも対応する。【F】/【G】キーの同時押下(初期設定)でテキストボックスが表示され、ローマ字で日本語のアイテムを検索できる。AND検索にも対応する。
そのほか、履歴を取らない(保持しているアイテムだけを利用)ようにしたり、割り当てキーやマウスジェスチャを無効にしたりすることも可能だ。