バージョン番号の通り、今年で25周年を迎えた「筆ぐるめ」。キャッチフレーズの「たのしく・かんたん・きれい」は長い年月をかけて熟成され、新しい機能を盛り込みながら、完成度を高めてきている。より詳細な入力・設定が可能な「筆ぐるめ」モードでも、わかりやすいインタフェースのおかげもあり、使い方で迷うようなところはほぼない。しかし、どちらか一方だけを使うのではなく、「かんたん筆ぐるめ」で基本的な作成を行い、「筆ぐるめ」で(「かんたん筆ぐるめ」では選択肢にない)フォントの指定などを行うという使い方をしてもよい。「かんたん筆ぐるめ」から「筆ぐるめ」へのモード移行を簡単に行えるようになっているのはそのためだろう。
うら(レイアウト)は、ほぼできあがったデータが豊富に収録されているので、選んで印刷するだけでもよい。フォーマル、和風、スタイリッシュ、カジュアル、キュート……とジャンルも多く、あれこれ迷いながら、選ぶ作業も楽しい。収録された素材は、レイアウトが5,000、イラスト・写真・背景が20,000、例文が1,970、フォントが151書体となっている。もちろん手持ちの写真やイラストを使って、オリジナルの年賀状を作ることも可能だ。
「25」の新機能は、データの取り込みおよびバックアップ/レストア機能。「筆ぐるめメニュー」から起動でき、USBメモリなどのメディアさえ用意すれば、こちらも簡単に使うことができる。
クラウド機能を利用するにはユーザ登録が必要。登録から18ヵ月間利用できるようになっている。
(今玉利 碧)