ヘルプの冒頭には、「AsstEd」のキー入力支援について説明されているのだが、筆者は最初、「単文字アシスト」「探索アシスト」がどういう条件で表示されるのか、よく理解できなかった。しばらく触っているうちにハタと気づき、ヘルプを読み返して(なんとなく)わかるようになった次第。しかし、なぜ「単文字アシスト」「探索アシスト」と二つに分かれているのか、は疑問として残った。また、触りながらよくよく考えてみると──単文字をすばやく入力できるようにするのはもちろんだが──予測変換の最初の一文字(または二文字)の入力すらも「単文字アシスト」で行おうとしているのかな、と思えてきた(間違っていたら、すみません)。文字列の登録は、面倒といえば面倒だが、ある一定の範囲内での文字列を連続して入力するときには大いに役立ってくれそうだ。
アシスト辞書データは、AsstEd.exeと同じフォルダに作成される「inp_assist2.dat」「inp_assist.dat」の二つのファイル。直接、編集することもできるので、文字列の登録はその方が早いだろう。
テキストエディタとしては、インタフェースも搭載された機能もオーソドックスなところを押さえている。自動バックアップ、ブックマーク、キーマクロといった便利な機能もある。入力支援機能は、使いこなせるようになるまでは多少、時間がかかるかもしれないが、その点を含めて考えても、いい意味で“普通に”使いやすいテキストエディタだと感じた。
(今玉利 碧)