入力文字読み上げソフトとしておなじみの「VOICEROID」シリーズの新バージョン。6月9日(金)から販売が開始された。先週は「音街ウナTalk Ex」(株式会社インターネット)のレビューが掲載されていたが、今週は「VOICEROID2」。「音街ウナTalk Ex」も「VOICEROID2」も株式会社エーアイの音声合成エンジンを採用している点は同じ。「VOICEROID2」は、前バージョン「VOICEROID」に対して、エディタが各音声ボイスから独立したり、ボイススタイルが追加されたりなどで、より使いやすくなっている。
「喜び」「怒り」「悲しみ」の三つの「スタイル」パラメータは、フェーダーを上げ下げしながら再生を繰り返すと、簡単に声の表情を変えることができて、おもしろい。プレスリリースにも書かれている通り、スタイルに対応にするために、新規にボイスの収録が行われている。
スタイルのサンプル音声は、(何も設定されていない)初期設定をはじめ、「喜び」「怒り」「悲しみ」のそれぞれが1.0(ほかの二つは0.0)のもの3種類と、二つずつの0.5を組み合わせたもの3種類の、計7種類をメーカーの製品サイトで聞くことができる。スタイルによって、声の表情が結構変わることがよくわかるはずだ(製品を購入された方は、同時に、キャラクタの表情にも注目していただきたい)。
今回は「結月ゆかり」のみを試用したため、残念ながらマルチボイスを試すことはできなかったが、例えば、藤本健さんの“DTMステーション”では、四名のキャラを使った「脚本朗読」動画が公開されているので、興味のある方は視聴されることをお勧めする。もし、「EX」シリーズをお持ちであれば、専用プログラムでインポートすることにより、「VOICEROID2」上で操作できるようになる。
「VOICEROID2 結月ゆかり」と同時に、関西弁+標準語の2種類のデータベースが収録された「VOICEROID2 琴葉 茜・葵」も販売が開始されている。
(津布久 樹)