1プレイ10分程度で気軽に楽しめるディフェンスゲーム。通常とは逆に、勇者が攻めてくるのを魔王側が防衛するというアイデアや、魔王候補である四天王のキャラが細かく設定され、いずれもクセが強くて個性的なところが楽しい。筆者個人としては、ディフェンスゲームというよりも、「指名した新魔王と魔物との、魔王ごとに異なるバリエーション豊かな会話を見て楽しむゲーム」という印象を受けた。ディフェンスゲームとしては、ユニットを自由配置するのではなく、すでに配置されているものの中から使用するユニットを選択する点と、その選択に制限時間がある点がユニークだ。
難易度は、「ノーマル」ではトラップやザコ敵との戦闘などで攻撃を細かく行わせ、勇者らの持っている回復アイテムをきちんと使い切らせておきさえすれば、最後の魔王戦では勝利することができるだろう。
ただし「ハード」では、ユニットの布陣を厳選しないと勝つことは厳しい。プレイモードにかかわらず、個々のユニットと勇者らとの戦闘には運の要素が強く、あるとき大活躍したユニットが別の機会ではあっさりと負けてしまうことも多い。特に「ハード」では最終結果に大きく影響することも多く、難しい。
(秋山 俊)