想定プレイ時間が2時間から4時間程度のシンプルな戦略シミュレーションゲーム。最初は「四国をネタにしたジョークゲームなのか」と思ったが、実際にプレイしてみると、ゲームバランスのよい、しっかりした“本格”ゲームだと感じた。難易度に違いはあるものの、四県のうちどの県を選んでもクリアすることはできる。四国に関する情報はしっかりしている。例えば、人口の偏りや経済力、工業力、食料自給率、発電所の位置、自衛隊の兵力などは、四国四県・94自治体の実情をもとに再現しているという(資料は、総務省、農林水産省、資源エネルギー庁、経済産業省などが出している統計情報を採用)。自衛隊の初期配備は、実際に四国四県に配備されている兵種まで調査して決定したそうだ。
さらに、インターネットだけでなく、現地取材も行って情報収集を行うという凝りよう。取材結果を生かし、オマケとして「四国鉄道旅の手引き」や「四国ふるさと納税レビュー」も用意されている(オンライン)。
手軽に短時間でプレイできる戦略シミュレーションゲームを求めている方はもちろん、「四国に興味がある」「現(あるいは元)四国民だ」という方には、ぜひ一度プレイしてみていただきたい、お勧めのゲームだ。
(秋山 俊)