「フチなし」ビューや多彩な「パネル」などが特徴の高機能画像ビューア。簡易編集機能や画像補正機能も備える。「nomacs - Image Lounge」は、軽快に動作する、オープンソースの画像ビューア。JPEGやPNGといった一般的なフォーマットはもちろん、各カメラメーカーのRAW形式やPSD形式の画像ファイルを閲覧することも可能。WordやPowerPointなどのMicrosoft Office内の画像ファイル、ZIPアーカイブ内の画像ファイルなども閲覧できる。プラグインによる機能の追加・更新にも対応。複数画像のリサイズや回転・反転などをバッチ処理で行うこともできる。マルチプラットフォーム対応で、Windowsのほか、LinuxやMacなどで利用することも可能。
メイン画面は、マルチタブ表示に対応したビューアエリアを中心に、フォルダツリー形式の「ファイルエクスプローラ」パネルが左側に、ファイル情報やExif情報を確認できる「メタデータ情報」パネルが右側に配置された構成(初期状態)。パネルはそのほかにも「サムネイル」「サムネイルビュー」「ファイル情報」「ヒストグラム」「画像メモ」など、数多くの種類が用意され、好みに応じて表示/非表示を選択できる。例えば「ファイル情報」では、ファイル名とタイムスタンプを確認でき、五段階の☆マークを設定することも可能。「画像メモ」には、画像メタデータにコメントを追加できる。
「サムネイル」は、選択しているフォルダ内の画像が、ビューアエリアの上部にフィルムストリップ状に表示されるパネル。クリックで画像を選択でき、フォルダ内での移動もより簡単に行える。「サムネイルビュー」では、ビューアエリア全体を使って、サムネイルがタイル表示される。
画像の閲覧は、
- ウィンドウ枠が消え、画像やサムネイルなどが直接、デスクトップに表示される「フチなし」
- 全画面表示
で行うことも可能。ウィンドウ全体の透明度を変更することもできる。インクリメンタルサーチ対応のフィルタ機能も備える。「対象ファイルを絞り込んだあと、クリックして画像を選択する」といった使い方ができる。
「編集」機能では、90°/180°単位の回転、上下・左右の反転、リサイズ、切り抜きなどを行えるほか、自動調整、ノーマライズ(Normalize Image)、反転(Invert Image)、グレイスケール(Convert to Grayscale)、アンシャープマスク(Unsharp Mask)、タイニープラネット(Tiny Planet:全天球風)といった加工を行うこともできる。
さらに「ツール」メニューにも、
- 明るさ、コントラスト、彩度などの補正を行える「画像操作」
- フォルダ内の画像を使って、モザイクアートを作成できる「モザイクイメージ(Mosaic Image)」
- リサイズや変形などを一括処理できる「バッチ処理」
といった項目が用意されている。そのほかにも、
- (画像の)別名で保存
- Web用に(縮小)保存
- 印刷
- マルチページTIFF画像の作成(Export Multipage TIFF)
- アーカイブ(docx/pptx/xlsx/zip)からの(画像)取り出し
- (指定画像の)壁紙(設定)
- 同期
などの機能がある。「同期」は「nomacs - Image Lounge」を多重起動しておき、複数のウィンドウ(インスタンス)間で画像の切り替えやズームなどの操作を連動させる機能。同一パソコン上で複数のウィンドウを連携させられるだけでなく、ネットワーク経由での連携操作にも対応する。