気軽に楽しめる、シンプルなSF短編RPG。オズマが再起動の際に垣間見た過去の記憶の断片や、シナリオのところどころに挿入される会話・回想などによって淡々と描かれるストーリーが味わい深い。戦闘の難易度は、ボスや特定の強敵以外はきちんと小まめに戦闘を行い、レベルアップをしてゆけば問題ないと思われるレベル。ボス戦の難易度は高め。シンボルの移動は決して速くはなく、追跡もしてこないが、戦闘を回避し続けていると、「いざ戦闘」となったときにザコ敵にもやられてしまうので要注意だ。
ボスや強敵との戦闘では、ひたすら忍耐あるのみ。「敵の攻撃を耐えながらチャージを繰り返してAPをため、たまったらアビリティによる大技で敵を攻撃する」という緊張感のある戦闘を楽しむことができる。
戦闘を少しでも有利にするには、対戦するボスに合わせた装備品の選択も重要。武器、衣装、アクセサリーは、いずれもひとつずつしか装備できない。なにより回復役のオズマが途中でやられてしまわないよう、最大限に配慮する必要がある。
(秋山 俊)