入力を簡略化することで、勤務シフトの作成(割り振り)の手間を大幅に軽減してくれる便利なソフト。勤務の基本パターン(ローテーション)を登録しておくことで、1ヵ月の基本的なシフトを自動入力したり、各スタッフからの希望や届け出を参照しながらシフトを組み直したりといった作業を簡単に行える。月間の勤務(予定)時間や日数も確認しながら作業できるので、「特定のスタッフに負担が偏っていないか」などを確認することも容易だ。
シフトの予定を登録できるだけでなく、実際の開始・終了時刻を入力して実働時間を自動計算したり、遅刻・早退・欠勤などの届け出から、それぞれの回数をチェックしたりでき、勤務実績表としても活用できる。
「ペタペタシフト」にはフリー版と製品版がある。フリー版は当月1ヵ月分のデータしか作成できないのに対し、製品版では購入したライセンスに応じて1ヵ月、1年、3年分のデータを作成・管理することができる。もう少し具体的にいうと、本稿作成にあたって最初にダウンロードしたのはフリーの2016_09_01版だったので2016年9月分のシフトしか管理できなかったが、その後、新たにリリースされた2016_09_27版では、10月分のシフト作成ができるようになっていた。毎月のアップデートではプログラムのファイルが上書きされてゆくので、すでに作成したデータはそのまま表示できるようだ。
1ヵ月分のデータしか作成できないのは一見、不便なようだが、短期アルバイトの管理といった用途なら十分。「中〜長期の管理が必要な場合は製品版の方をどうぞ」ということだろう。シフトパターンや部門の設定をカスタマイズすれば、狭い意味でのビジネスに限らず、さまざまな分野での人員リソース配分に活用できそうだ。
(福住 護)