「筆王」は、ハガキや封筒への宛名書き、文面の作成、名刺やレターヘッド、ラベルシールの作成などを“簡単・きれい”に行えるハガキ作成ソフト。はがきをデザインするための多彩な機能を搭載し、このソフト一本でオリジナルのハガキを作ることができる。新バージョン「21」では、ガイドムービーが同梱されたほか、ユーザの手書き文字からフォントを作成できる「まるで手書き for 筆王」を無料でダウンロードし、利用することが可能に。さらに画像修正機能には、複数の写真を合成して、最良の写真を作れる「ベストショット作成」機能が追加された。宛名面の自動レイアウト機能が強化され、より美しく印字できるようになった。1ライセンスで最大5台までのパソコンにインストールできる。

メイン画面は「住所録（個人データ管理）」「表面（宛名面の作成）」「裏面（の作成）」「印刷」の各タブ画面で構成され、順に切り替えながらハガキを完成させてゆく（切り替え時には、各機能の説明がダイアログと音声で流れ、わかりやすい。説明はOFFにすることもできる）。

「住所録」では、上部に住所一覧、下部には個人データの閲覧・編集エリアおよび表面のプレビューが配置され、住所や氏名など、ユーザの入力したデータがリアルタイムで反映される。住所、連名、電話番号、メールアドレス、ホームページといった連絡先データは、自宅と勤務先とを個別に登録することが可能。生年月日やニックネームなどの入力欄も用意されている。年賀状・寒中見舞、暑中・残暑見舞、お中元、お歳暮の送受記録も管理できる。

「パーソナルメッセージ」機能を利用すれば、宛先ごとに異なる文章（コメント）を印刷することが可能。相手先ごとの連絡や交流の履歴を記録しておくことができ、「ひと言」コメントとしてハガキへ簡単に貼り付けられる。

「表面」には、宛名面の印刷イメージが大きく表示される。レイアウトは、入力したデータの長さや市町村名、番地、建物名などが自動的に判断され、調整される。「宛名住所」「氏名」「差出人」「郵便番号」などのパーツはオブジェクト化されており、プレビュー上でレイアウトの微調整を簡単に行える。新バージョン「21」では、自動調整機能が強化され、長い住所、連名でもきれいにレイアウトできるようになった。

「裏面」では、プレビュー上でハガキ用紙を変更したり、イラストやテキストなどのパーツを追加・削除したり、内容を編集したりすることが可能。デザイン（テンプレート）やパーツ（イラスト）、背景など、素材が豊富に揃う「素材パレット」のアイテムを自由に組み合わせて、ハガキをデザインできる。デザインは「年賀状」「喪中はがき」「引越」「クリスマス」などの用途ごと、写真の「あり/なし」、さらに「フォーマル」「カジュアル」「おしゃれ」などのシーンごとにカテゴライズされている。キーワードや素材番号で検索することもでき、目的に合ったものをすぐ見つけることができる。

「年賀状」「服喪挨拶」「お祝い」「お礼」「お見舞い」など、ハガキの種類ごとのあいさつ文サンプルも数多く収録する。年賀状であれば「目上」「会社関係」「返信」「出産通知をかねて」など、場面に応じて分類されており、必要な文面を簡単に選び出せる。

写真入り年賀状に便利な画像編集ツールも用意されている。（別画面で）写真をレタッチしたり、サイズ変更やトリミングを行ったりできるほか、フィルタ（反転、セピア、ぼかし、ノイズ）などで、アートな効果を加えることもできる。人物の写真を「やせて見せる」あるいは「小顔にする」といった特殊なフィルタもある。

新バージョン「21」で追加された「ベストショット作成」機能は、類似の被写体が写った写真を複数枚用意することで、「よい部分」を自動的に合成して、ベストショットを作成できるもの。まばたきや目線のずれといった失敗写真の問題点をカバーしてハガキで利用できる。

干支や季節のモチーフなどが図案化された「ころころスタンプ」でハガキを装飾したり、手書きペンで絵や文字を書き入れたりすることもできる。

そのほかにも、

• 円や四角形、多角形、線・矢印などの「図形」
• テキストに色アミやグラデーション、縁取りを施せる「ロゴ文字」
• 矩形および横・縦型一列の「カレンダー」
• 地図記号や建物、道路や鉄道、河川などのオブジェクトで作図できる「地図」
• 携帯各社の電話帳データ、任意の文章をコード化できる「QRコード」